その洞察力と分析力は推理と殺人に生かされる  

のこ
のこ

こちらは副業で殺し屋をしている富澤が

ターゲットをめぐる謎について推理を

働かせる「殺し屋」シリーズの第二弾よ。

ぬこ
ぬこ

ほほう、今も殺し屋を続けているんだな。

今回はどんな謎が登場するんだ?

のこ
のこ

前回同様、ターゲットの不審な行動を

推理していく流れなのだけれど、今回は

殺し屋にライバルが登場するわ。

ぬこ
ぬこ

えっ ほかにも殺し屋がいるの?

どんな人物なんだろう。気になるぜ!

『殺し屋、続けてます。』石持浅海 (著)文春文庫

あらすじ

経営コンサルタントを営む富澤充は、副業として殺し屋をやっている。

確実に仕留めるその仕事ぶりは評価されている。

しかし彼はターゲットが奇妙な行動を見せると、その理由を明らかにせずにはいられない。

安定と信頼の殺し屋としては、不確定要素を抱えたまま、実行に移すことはできないのだ。

そんな中、富澤の商売敵が現れる。

殺し屋が推理する依頼人の謎

殺し屋担当の連絡係、塚原から依頼内容の情報を聞き、三日以内に引き受けるかどうかの返事をして、二週間以内に殺しを実行する、という流れです。

料金は六百五十万円で、殺し方や日にち指定などはオプション料金で加算、という明朗会計システム。

富澤は仕事を引き受けるとターゲットの観察をはじめます。

今回の標的は女子大生。

彼女は帰宅時、大学の最寄駅の駅前で三時間じっと立っていたのです。

待ち人は来ず、彼女はスマホは時間確認でちらりと見る程度。

顔を上げて、目線は前に向いています。

それを三日間も続けているのです。

約束をしていない、ここを通るかもしれない、ここを通るかもしれない人物を待っているのか。

その答えを見つけとき、富澤はいよいよ案件を決行するのです。

まとめ

殺し屋ミステリー第二弾です。

相変わらず鋭い推理力を見せつけてくれる富澤。

今回はなんと、同業者が登場します。

そして同じ現場で起こる互いのターゲットの謎の行動を、それぞれの殺し屋が推理し、その謎が明らかになったところで依頼を完遂。

どちらの推理も、殺人の仕事ぶりも鮮やかです。

今回はニアピン状態だった彼らが今後正面からぶつかる時が来るのか。

これからの展開が楽しみな殺し屋ミステリーです。

<こんな人におすすめ>

鋭い推理力を持つ殺し屋を描いたミステリーを読んでみたい
前作「殺し屋、やってます。」を読んだ
石持浅海のファン

ぬこ
ぬこ

同業者も頭が切れる!!

ちょっと似た者同士の雰囲気がある

彼らが出会うことがあるのか!?

今後が楽しみすぎるぞ!!

のこ
のこ

細かな疑問をそのままにせず

明快にして仕事を決行する。そうした

プロがもう一人いた、というのが驚きね。

二人が出会ってしまったらどうなるのかしら?

シリーズ一作目、「殺し屋、やってます。」のイラストブックレビューはこちらからご覧いただけます。

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