こちらは元警察犬のシェパード、
シャルロットとその飼い主が
日常の謎を解くミステリーよ。
元警察犬か!頼りになりそうだな。
怪しい奴には吠えたりするんだろ?
そうね。でもある時
飼い主宅に泥棒が入ったのだけど
どうやら吠えなかったらしいの。
ええ!?そういう訓練を
されていたはずなのに??
どういうことなんだ?
『シャルロットの憂鬱』近藤 史恵 (著) 光文社文庫
あらすじ
不妊治療をしていた真澄と浩輔のところへやってきたシャルロットは、警察犬をリタイヤした六歳の雌のジャーマンシェパード。
聞き分けもよく、しつけも出来ていて、ときにイタズラすることもあるシャルロットは大切な家族。
ある日、二人が自宅に帰ってみるとシャルロットの姿が見あたらない。
そしてリビングは荒らされていた。
二人がいない間、一体何が起こったのか。
シャルロットがおびえていた理由とは
犬を飼ったことのない真澄と浩輔のもとへ、縁あってやってきたシャルロット。
警察犬だったこともあり、しつけも行き届き、時には不審者を見つけて吠えることも。
近所でも賢くて頼れると評判のシャルロットですが、二人が家に帰るとシャルロットはベッドの下におびえた様子で隠れていました。
怪我などはしていないようでしたが、いったい何があったのか。
二ヶ月後、強盗犯が逮捕されたというニュースが流れます。
犯人は元警察官でシャルロットのハンドラーだったというのです。
犬を手懐け、難なく盗みを働ける、と考えた犯人に対してシャルロットが取った行動とは。
まとめ
賢いけれど、守らなくていいルールは聞こえないフリをする。
全身で愛情を表現する女子犬シャルロットは、人間の言葉や態度を理解し、相手を思いやることも。
その魅力たっぷりのキュートな姿に思わず笑みがこぼれます。
そんなシャルロットをかけがえのない家族として愛情を注ぐ真澄と浩輔の姿にも胸があたたかくなります。
猫派の方も思わずグラッとしてしまう、犬の賢さと愛情深さがギュッとつまった、ほっこりとする連作ミステリー短編集です。
<こんな人におすすめ>
元警察犬のジャーマンシェパードが活躍する話を読んでみたい
新米飼い主が犬との暮らしを楽しみながら日常の謎を解くミステリーに興味がある
近藤 史恵のファン
シャルロットと飼い主の
信頼関係もいいよな。
まさに「家族」だなあ。
シャルロットの魅力に
ハマってしまいそうな
短編連作ミステリーね。
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