こちらは酒好きの共働きの夫婦が
節約しながら日々の食事や生活を
楽しむ姿を描いた物語よ。
おっ 酒好き夫婦かあ。
限られた予算でうまいつまみを
作り出したりするわけだ。
そうなの。時には具なし焼きそば
ソース味と塩味の食べ比べなんて
日もあるのよ。
それはそれでサワーとかビールの
つまみに良さそうだな〜。
何だか気取らず手早くできる料理が
登場しそうだ。楽しみだぜ!!
『涼音とあずさのおつまみごはん』
内田健 (著) 祥伝社文庫
あらすじ
三十歳の有村涼音と一つ歳上の妻、あずさの夫婦は結婚して三年になる。
フルタイム共働きの二人は、マイホームの取得を目指して節約し、日々工夫をしながら交替で食事を作る。
週末が近づき乏しくなった冷蔵庫の中の食材を見ながら、晩酌に合う肴を手早く作り、二人で味わい、酒とのマリアージュを楽しむ。
そんな夫婦の、ゆるくて美味しい日常を描く物語。
作る喜び、いっしょに食べる幸せ
合コンで知り合った涼音とあずさは酒の強さから意気投合し、交際ののち結婚。
フルタイムの共働きで、家事は分担制。
酒好きの二人は、揃って晩酌できる夜の食事を楽しみにしています。
週末にスーパーでまとめ書いした食材を使って、気候やお酒、気分に合う肴を考え、手ばやく作ります。
給料日前には具なしのソース焼きそばと塩焼きそばの食べ比べ、なんてメニューも登場します。
しかし二人にかかれば第三のビールのお供としては最高!!ということに。
レモンサワーに合うつまみを考えたり、たまには外で飲んだりすることもあります。
自分のお腹と相談しつつ、相手が喜びそうなメニューは何かな?と互いに考えながら安くておいしいつまみを作ります。
まとめ
そうじをしようという頃合い、美味しいと感じるもの、生活のリズム。
小さなことでも「この人で良かったな」「幸せだな」と感じるものがそこかしこにあることを理解している夫婦の日々を描く物語です。
美味しいものを作り、いっしょに食べて「美味しい」と言い合う行為は、日々幸せを重ね、絆という土台をよりいしっかりしたものにしていくのかもしれません。
楽しくて美味しい、ゆるくてほっこりする一冊です。
<こんな人におすすめ>
酒好きな共働き夫婦の日常を描いた物語を読んでみたい
身近な材料でうまいつまみを作り晩酌を楽しむ話に興味がある
内田健のファン
頑張らなくてお互いを
気遣いあってるいい夫婦だな。
何より酒と食の好みが合うって
最高だろ〜。
簡単に作った一品も、
相手の喜ぶ顔を思い浮かべて作るから
お腹も心も満たされるのよね。
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