こちらは猫にまつわる商いを
する『福猫屋』の第二弾よ。
江戸の町に猫さらいが現れるの。
また、お佐和が新しい商いを
考えつくのよ。
何っ!?猫さらいだと!?
そいつは大変だΣ( °ω° )
安心して外も歩けないじゃないか!!
福猫屋でも気をつけていたのだけど
一匹の猫が行方不明に。でも
親猫が無事に連れ帰るの。
さらわれるけど帰ってくる?
猫さらいは猫を売りとばそうと
したわけじゃないのか。
目的は一体何なんだ。
『福猫屋 お佐和のねこかし』三國 青葉 (著)講談社文庫
あらすじ
夫を亡くし、気が塞がっていたところを立ち直らせてくれた猫へ恩返しをしたい、とお佐和がはじめた『福猫屋』。
ここではお茶とちょっとした甘味を楽しみ、猫たちを眺めたりいっしょに遊ぶことができる。
また猫を出張させてのネズミ捕りや、お佐和の作る小物、名人の型を使って染められた手拭いなどの雑貨の売り上げも軌道に乗ってきた。
そんな矢先、猫が突然姿を消す「猫さらい」の噂が江戸の町に流れる。
気をつけようと心がけた矢先、福猫屋から白猫のユキの姿が見えなくなり…。
江戸の町を騒がせる猫さらいの正体とは
江戸の町をざわつかせる「猫さらい」の噂。
三味線には猫の皮が使われ、特に白くて若い猫のものが好まれるのだとか。
いなくなった白猫のユキは三味線屋に売られてしまったのか…。
落ち込むお佐和の目の前で、突然母猫のモミジが駆け出し、ユキをくわえて帰ってきたのです。
無事を喜ぶお佐和と常連客の面々。
しかし今度は黒猫の弥助が行方不明に。
犯人の目的は猫を三味線屋に売ることではないのか?
首をひねる一同ですが、ほどなくして親猫の幸が弥助をくわえて戻ってきました。
さらった後に子猫たちを近くまで返しに来たと思われる猫さらいの正体と目的とは。
また、猫好きだが事情があって飼えない、またいずれ飼いたいがまずは試したいという客のために、保険をつけて一日「ねこかし」をはじめたお佐和。
評判となり、思いがけない客と縁を持つことに。
また別の猫さらいが現れ、福猫屋の近くでも猫がさらわれる事件が発生。
戦々恐々とするお佐和ですが…。
まとめ
猫グッズの製作と販売、猫カフェ、出張ネズミ捕りに加え、新たにお佐和が取り組んだのは「ねこかし」。
それも一日のみ、猫の負担がなるべく少なくなるよう「猫ファースト」目線で配慮されています。
犬好きのコワモテおじさんが子猫に「転ぶ」瞬間など、思わずニヤニヤしてしまうほっこりシーンも盛りだくさん。
猫を心ゆくまで愛でる江戸の人々の姿に癒され、また彼らの裏にある哀しみや苦しみ、それをあたたかな毛で包み込んでくれる猫たちに感動するシリーズ第二弾。
<こんな人におすすめ>
江戸時代の猫カフェと客たちをめぐるトラブルや人情、猫への愛を描いた物語に興味がある
前作『福猫屋 お佐和のねこだすけ』を読んだ
三國 青葉のファン
コワモテの侍が!!子猫に!!
かどわかされる瞬間ニヤ(°∀° )ニヤ
猫そのものはもちろん
猫を可愛がる人の姿までも
楽しめる物語ね。
前作『福猫屋 お佐和のねこだすけ』のイラストブックレビューはこちらからご覧いただけます。
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