ひと目でわかる!イラストブックレビュー『悪意』増田忠則 (著)

のこ
のこ

こちらは悪意の連鎖が

日常を崩壊させていく

恐怖を描いた短編集よ。

ぬこ
ぬこ

うわあ 悪意かあ。

どんなことが起こるんだ?

のこ
のこ

ある出来事がきっかけで

誘拐されてしまった娘を

取り戻すために追い詰められて

しまう男性などがいるわ。

ぬこ
ぬこ

その「ある出来事」というのも

気になるな。犯人の要求、そして

誘拐の真意とは何なんだろう?

『悪意』増田忠則 (著) 双葉文庫

あらすじ

行政書士である斉木のもとにかかってきた一本の電話。

「娘さんを預かりました」そう言って指定の場所に来るようにと指示した犯人。

金でもなく、個人的な恨みでもない、と話す犯人の目的とは何なのか。

斉木が指定の場所に着くと、誘拐犯はビルの屋上に。

そこから斉木に電話をして、三ヶ月前に起きた出来事を喋り出します。

そして斉木に出された要求とは。

悪意の連鎖が日常を崩壊させていく恐怖を描く4編を収めた短編集。

娘を誘拐した犯人の目的とは

小学三年生の娘・理央が誘拐されました。

斉木に電話をかけてきた犯人は駅前の通りに来るように指示。

すぐに警察へと通報するようにと妻へ伝えた斉木は通りへと向かいます。

犯人から再度連絡が入り、何か思い出さないかとたずねられた斉木。

三ヶ月前、この通りのビルの屋上で飛び降り自殺を図ろうとする男性がいました。

野次馬たちが無責任な言葉を発する中、友人たちと酒を飲んだ後この現場に遭遇した斉木は「さっさと飛んじまえ!」と叫びます。

たまたま周囲の声がやんでいたその瞬間、斉木の声は大きく響きわたり、屋上の男はそれを合図としたように飛び降りたのでした。

叫んだのは斉木だけではありません。

飛び降りた男の知り合いでもない、そして斉木を罰するわけでもなく追いつめられた人間の怒りや悲しみ、恐怖を知ってほしいのだ、と犯人は言います。

ビルの屋上に姿を現した犯人は、あの日の斉木のように誰かが「飛べ」と言ったら飛び降りる、そして理央の行方はわからなくなるのだと…。

まとめ

その場の空気に飲まれて、苦しんでいる人間に追い打ちをかける言葉を発してしまった斉木。

その場の多くにいた人間たちの中から選ばれてしまった斉木を襲う悪意は何倍にもなってふりかかってきます。

思ってもみない方向から受ける悪意はまた別の方向へと矛先を変え増幅していく。

雪だるま式にふくれあがる、予想外の悪意と結末に震えが止まらなくなる物語です。

<こんな人におすすめ>

悪意が予想外の方向に広がっていく恐怖を味わってみたい
日常に潜む人間の闇を描いた物語に興味がある
増田忠則のファン

ぬこ
ぬこ

いや斉木も悪いけど

こんな方展開していっちゃう

もんなの…?コワイヨ(꒪⌑꒪.)‎!!!

のこ
のこ

おかしな方向から向けられる

悪意はより大きな恐怖となって

人を襲い、苦しめるものなのね。

本やイラストレビューが気に入っていただけたらポチッとお願いします。

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

にほんブログ村

書評・レビューランキング