こちらはギリシャ神話を
イラストを交えながら
楽しく紹介する一冊よ。
ギリシャ神話ってそんなに
おもしろい話あった?
星座にまつわる話とか
英雄とかが出てくるやつだよな?
そうね。最高神と呼ばれる
ゼウスは女性が好きでいつも
奥さんに怒られているの。
なんとゼウスの頭の中から
生まれる神様もいるのよ。
はい???
ゼウスって男の神様?
そんでもって頭の中から??
どうなってるんだ〜(゚ロ゚;)
『ぶっ飛びまくるゼウスたち』
こざき ゆう (著), 真山 知幸 (著), 庄子 大亮 (監修) 実業之日本社
概要
ヨーロッパのギリシャで伝えられてきたギリシャ神話。
神様や英雄たちが登場するこの神話には「こんなヘンな神様がいるの?」「そんなあり得ないことしちゃう!?」といった驚きとおもしろさがつまった話がいっぱい!!
本書はそんな神様たちのハチャメチャなエピソードをイラストを交えて楽しく紹介します。
好きな女を手に入れるためなら何でもアリな神様!?
ギリシャ神話の中でも一番スゴイ神様とされているゼウス。
全知全能で他の神様とは一線を画す存在。
それなのにメチャ女好きで、ヘラという奥さんがいながらもあちこちの女に手を出しては奥さんに怒られています。
気に入った女・レダを手に入れるために白鳥の姿に変身。
自分をワシに襲わせてレダの同情を引く…って策士だな。
まんまとゼウスの作戦にはまったレダはゼウスを迎え入れ卵を産みます。
また、夜明けを知らせる神・エオスは恋多き女神。
星空の神・アストライオスという夫と四人の子供がいながらトロイアという国の若き王子・ティトノスにロックオン。
二人目の夫にしてしまうのです。
エオスは最高神ゼウスにお願いして人間であるティトノスを『不死』にしてもらいます。
死ぬことはありませんがティトノスの『老化』は止められません。
骨と皮だけになってもずっと愛をささやき続けるティトノス。
やがて耐えられなくなったエオスはティトノスをセミに変えてしまったのだとか。
セミがミンミンと鳴いて求愛するのは、ティトノスがエオスに語り続けていた愛の言葉の名残なのかもしれません。
まとめ
多くの神様や人間が登場し、それぞれの関係性も入り組んでいて複雑でわかりにくい印象のあるギリシャ神話。
本書は、登場する神様や人間たちの姿を、特徴や属性付きでイラストを交えてわかりやすく、楽しく解説します。
怒ったり嫉妬したり、変身したり破壊しまくったり。
行動は激しめだけど、意外と人間臭い神様たちの姿を見るとグッと身近に感じられます。
ムチャだと思うその行動は、人間からの視点や価値観。
そこにとらわれない神様たちの奔放で気ままなふるまいは、尺度の測れない自由さにあふれているからこそ私たちの心を捉えて離さないのかもしれません。
<こんな人におすすめ>
ギリシャ神話に興味があるが複雑そうで手が出ない
ギリシャ神話をわかりやすくまとめた本を読んでみたい
ギリシャ神話を簡単に幅広く網羅できる本が欲しい
スケールでかすぎ!
ぶっ飛びすぎ!!
激しすぎ!!!
…なのになんか憎めないし
楽しいんだよなあ。これが
ギリシャ神話の魅力ってやつか。
神様は死ななかったり、いろいろと
できることがあるのに怒ったり妬んだり
するところがいいのよね。
ムチャぶり満載だけど話がスッと頭に入るのは
そんな部分が私たち人間にとって身近に
感じられるからなのかもしれないわね。
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