こちらは『梟の胎動』の続編よ。
いよいよ新競技「ハイパー・ウラマ」が
開催されるの。史奈たちのチームは
他チームから荒っぽい攻撃を受けるのよ。
いよいよ始まったか!!
肉体改造もドーピングもしない
史奈たちだけど大丈夫なんだろうか。
狗の一族チームとの対戦も
互いの特性が現れていて
とてもエキサイティングな
試合運びとなっているの。
そして大会の背後に控えている
謎の存在にも触れられているわ。
マジか!!梟の一族VS狗の一族!!
すごい戦いになるしかないだろ!!
このイベントの黒幕の存在も
気になる〜〜!!
『梟の好敵手』福田 和代 (著)集英社文庫
あらすじ
片時も眠らず超人的な身体能力を持つ梟の一族。
彼らが暮らす里が襲撃されてから四年。
大学生となった史奈は、全世界が注目する新競技「ハイパー・ウラマ」に、同じ一族の長栖兄妹とチームを組んで出場することに。
ドーピング可である大会に薬物を使用せずに出場すると明言した史奈たちを、運営側は容赦なく潰しにかかる。
彼らが用意した切り札は鼻の効く狗の一族。
忍の一族たちの因縁の対決はどちらに軍配が上がるのか。
そして彼らの未来とは。
梟の一族VS狗の一族 勝負の行方は
ゴム製の四キロもあるボールを足で運び、ゴール前エリアで手を使いバスケのようなゴールにシュートする。
試合中の負傷については運営側は責任を負わない。
ボールを使った格闘技とも言えるような新競技、ハイパー・ウラマのルールが発表され、参加者たちもざわめく中、狗の一族らの冷静な様子に不信感を抱く史奈。
一回戦の相手はドーピングで体を造り上げてきた屈強な体を持つ三人組。
力でねじふせようとする彼らをしなやかにかわし、史奈と長栖兄妹のチームは勝利。
次はいよいよ狗の一族との対決。
ラフプレーの連発に、審判による注意が入るほど。
梟の一族の能力を認めた狗の一族の森山は、真剣にやらせてもらう、と宣言。
超人的な能力を備えた両チームの対決の行方は。
そして狗の一族をはじめとした史奈たちを潰そうとする出水の存在、また史奈の母が患う「シラカミ」と、この病の薬を研究している父が隠していること。
様々な問題に立ち向かいながら進む史奈が見出した答えとは。
まとめ
ハイパー・ウラマが開催され、史奈たちは相手チームから荒っぽい攻撃を受けますが、スピードある脚力と強靭なバネでかわしつつ得点を重ねます。
ライバルである狗の一族との戦いはパワーと躍動感に溢れ、興奮せずにいはいられません。
汚れ仕事を請け負ってきた彼らが梟の一族との対戦でその価値観に変化を見せるところも見どころ。
一族の長として立つには未熟なのではと悩んでいた史奈が、自分らしく生きる道とこれからの一族の向かう所を見つけ出し、一歩を踏み出していきます。
現代を生きる忍の一族の、卓越した能力とその生き方に痺れる物語です。
<こんな人におすすめ>
球技と格闘技を合わせた新競技へ忍びの末裔たちが挑む物語に興味がある
前作『梟の胎動』を読んだ
福田 和代のファン
史奈と長栖兄妹、かっこいい〜〜〜(≧∀≦)
あと梟の一族の未来に光が差し込んでくる
カンジもいいよな。
確かに。闇を生きる梟だけれど
その存在には光を感じさせるわよね。
その能力が今後どんな風に生かされて
いくのかも楽しみな物語ね。
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