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『さよなら神様』麻耶 雄嵩 (著)

「犯人は上林護だよ」事象『神様』の鈴木太郎は俺・桑町淳にそう告げた。久遠小探偵団の俺は過去にクラスで起こったちょっとした謎を解決した『神様』である鈴木に、一週間前に起きた殺人事件の犯人が誰かを尋ねたのだ。犯人の名前のみを告げ、その動機や反抗内容を語らない神様。そこで久遠小探偵団のメンバーで再調査し、推理を展開していこうとするのだが…。
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『Another 2001(上)』綾辻 行人 (著)

密やかに伝えられる夜見山北中学三年三組の『呪い』。多くの犠牲者が出た1998年度の災厄から三年が経ち、今年新たに三年三組となった生徒たち。その中には三年前にこのクラスだった見崎鳴を知る少年・比良塚想の姿が。クラスで起こると伝えられる奇怪な現象に備え、例年に比べ特別な対策を講じたが、彼らに広がる不安と疑心がついに災厄を招いてしまう。
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『推し、燃ゆ』宇佐見 りん (著)

高校生のあかりはアイドルグループ「まざま座」のメンバー、上野真幸のファン。推しのインタビューや動画をチェックし、彼の行動や言動を解釈し、彼と同じ景色が見たい。そんな思いからバイトに励み、その思いをブログに綴っていたあかり。ある日、ファンを殴ったとして推しが炎上。混乱した思考のなか、推し続けることだけは決まっていた。
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  『Another(下)』綾辻 行人 (著)

夜見北中学三年三組で起こる不幸な死の連鎖。その連鎖を止める対策として、クラスの中で「いないもの」として扱われることになった恒一と鳴。孤独と自由が混在したその状況のなか、二人は少しずつ距離を縮めていく。第二図書室の司書・千曳の助けを得て、この現象の謎を探っていくが不幸の連鎖が止む気配はない。そんな中、学校で1本の古いカセットテープガ発見される。そこには現象にまつわる重大な真実を語る声が残されていた…。
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『ロスねこ日記』北大路 公子 (著)

生活に猫が足りないことは、わかっていた。飼い猫とお別れして十五年。心にぽっかりと空いた穴が埋まることはないのだろうと考えていたある日、担当編集者のK嬢から「何かを育ててみてはどうでしょう」と提案される。手始めにとすすめられたのは椎茸。…何ゆえに?北の大地で生育環境をあれこれと整えながら、キノコ、スプラウト、ヒヤシンスたちに名前と舞台設定を与え育てあげていく日々を綴るエッセイ集。
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『ぎょらん』町田 そのこ (著)

人が死ぬ瞬間強く願ったことが、小さな赤い珠となってこの世に残ると言う。この「ぎょらん」と呼ばれる珠を噛み潰すと死者の願いが蘇り共有できる。葬儀会社に勤める青年・朱鷺はこの都市伝説のような珠について調べ続けていた。死者への後悔を抱えた者たちに、ぎょらんは何を見せ、伝えるのか。喪失と悔恨の日々を送る遺された者たちの再生を描く物語。
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『Another(上)』綾辻 行人 (著)

東京を離れ、母型の祖父母が住む夜見山市に越してきた十五歳の榊原恒一。夜見山北中学に転入したが、クラスの仲間たちの何かを隠し、またどこか怯えているような姿に違和感を覚える。謎めいた眼帯の美少女、見崎鳴の存在が気にかかり接触を図ろうとするが、そのことに対するクラスメイトの反応もどこか奇妙なもので…。そんな中、クラス委員長の桜木が凄惨な死を遂げる。このクラスで一体何が起こっているのか。
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『懲役病棟』垣谷 美雨 (著)

暴走族だった過去を持つ、金髪の女医・太田香織は半年の任期で女子刑務所の勤務医に。後輩から餞別にと渡された聴診器を使うと、何と患者の過去や思いが聞こえてくる。同じく派遣されることになったベテラン看護師・松坂マリ江とともに、受刑者と個人的に接してはならないという禁を破り、彼女たちの進む道を拓いていく。不思議な聴診器が思わぬものを医師に聞かせる「病棟」シリーズ第三弾。
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『月曜日の抹茶カフェ』青山 美智子 (著)

桜並木が途切れたところにぽつんとある、小さな店「マーブル・カフェ」。定休日の月曜日、当日限りの「抹茶カフェ」に。ツイていないと嘆く携帯ショップの店員、照れ屋で女性と話すのが苦手なために、ぶっきらぼうな対応をしてしまう茶問屋の若旦那、何かと口うるさい祖母のことが苦手に感じている紙芝居師、京都老舗和菓子屋の元女将。一杯の抹茶からつながり広がっていく、東京と京都をつなぐあたたかな物語。
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『刺青・秘密』谷崎 潤一郎 (著)

肌に針を刺され痛みにもだえる人間の姿に悦びを感じる刺青師の清吉。彼の願いは、美女の肌へ己の魂を刺り込む事。しかし、彼が望む姿の女性は容易に見つからない。そんな折、清吉のもとへある芸妓の使いであるという娘がやってきた。この娘が探していた女だと気づいた清吉は、彼女をほんとうの美しい女にするために針を刺していった(「刺青」)。