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ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『春告げ桜 眠り医者ぐっすり庵』泉 ゆたか (著)

京料理で有名な高級料亭、桜屋で奉公修業をすることになった藍。やり手の商売人、一心からはこの体験から、桜屋を盛り立て、江戸の人々が喜ぶものを考えるように言われるが、慣れない仕事に四苦八苦。合間にもらった休みでぐっすり庵へと向かえば、眠れない人々がやってくる。藍の兄、松次郎と助手の福郎は、人を眠りに誘うための物を何やら作り出そうとしている様子で…。
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『カッコーの歌 』フランシス・ハーディング (著)

池に落ちて気を失った十一歳の少女トリス。ベッドの中で意識を取り戻したとき「あと七日」という言葉が笑い声とともに頭の中に響く。私を憎んでいる九歳の妹・ペンはトリスを偽物だと主張する。異常な食欲に恐ろしい記憶。そして耳もとでささやかれる声は夜が明けると「あと六日」に。トリスに何が起こっているのか。
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  『白い夏の墓標』帚木 蓬生 (著) 新潮文庫

パリで開催された肝炎ウィルス国際会議に出席した佐伯は、一人の老人に声をかけられた。アメリカの陸軍微生物研究所のべルナールと名乗るこの老人は、かつて佐伯が机を並べて研究をしていた友人、黒田の上司であり、友人だったのだと言う。そしてアメリカで事故死したと聞いていた黒田は、実はフランスで自殺していたことを佐伯に告げる。二十数年前の黒田とのことを思いながら、佐伯は彼の足取りをたどる。
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『福猫屋 お佐和のねこかし』三國 青葉 (著)

お佐和がはじめた『福猫屋』ではお茶とちょっとした甘味を楽しみ、猫たちを眺めたりいっしょに遊ぶことができる。また猫を出張させてのネズミ捕りや、お佐和の作る小物や、名人の型を使って染められた手拭いなどの雑貨の売り上げも軌道に乗ってきた。そんな矢先、猫が突然姿を消す「猫さらい」の噂が江戸の町に流れる。気をつけようと心がけた矢先、福猫屋から白猫のユキの姿が見えなくなり…。
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『自転しながら公転する』山本文緒 (著)

母が重度の更年期障害となり、父とともに看病にあたるため、茨城の実家へと帰ってきた三十二歳の都。地元のアウトレットモールのアパレルで、契約社員として働きながら同じモールの回転寿司店で寿司を握る三十歳の貫一と付き合いはじめる。。結婚、仕事、両親、そして自分自身。どこも問題だらけで先の見えない不安に焦り、苛立ち、落ち込んだ後に都がたどりついた答えとは。
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『麦本三歩の好きなもの 第二集』住野 よる (著)

春を迎えたこの季節、大学図書館に勤めてから三年目となった三歩に、なんと後輩ができる。快活で礼儀正しい二十二歳の後輩ちゃんに圧倒されつつ、彼女に対するミッションを遂行しようとする三歩だが…。
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ひと目でわかる!イラストブックレビュー『月桃夜』遠田 潤子 (著) 新潮文庫

江戸時代、薩摩の支配下にあった奄美は砂糖を作り納めていた。働き手は奴隷のような身分であるヤンチュ。ヤンチュ同士の間に生まれた子供はヒザと呼ばれ、さらに下層の扱いを受ける。身寄りのないヒザの少年フィエクサは、父を亡くし一人ぼっちになった少女サネンと兄妹の契りを交わす。
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『本のない、絵本屋クッタラ: おいしいスープ、置いてます。』標野 凪 (著)

札幌市内にある「絵本屋クッタラ」。本を置かないこの店は、店主の広田奏と共同経営者の八木が、季節の素材で作るスープと、お客の要望に合った絵本を提供する。年季の入った木造二階建て、尖った三角屋根が目印のこの店には様々な客がやってくる。
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『DRY』原田ひ香 (著) 光文社文庫

三十三歳の藍は離婚して生活が困窮し、祖母と母がいる実家へと引っ越すことに。金にうるさく見栄っ張りで身の回りもだらしない上にケンカばかりする祖母と母。そんな二人に挟まれた藍の話を聞き、助けてくれたのは隣に住む美代子。次第にい打ちとけていった二人だが、あるきっかけで藍は美代子の秘密を知る。
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『スイーツレシピで謎解きを 推理が言えない少女と保健室の眠り姫』友井 羊 (著)

高校生の菓奈は吃音があり、なるべく人前で喋ることを避けるようにしていた。うまく話せない菓奈の話をじっと聞いてくれるクラスメイトの真雪君はお菓子作りが得意なスイーツ男子。ある日、真雪が保健室の眠り姫こと篠田悠姫子に頼まれて作ったチョコレートが家庭科室から紛失。チョコが消えた理由や状況を考え、真相にたどりいついた菓奈は、犯人を前につっかえながらもその推理を伝える。