イラストブックレビュー

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ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『梟の胎動』福田 和代 (著)

眠ることがないという特殊な体質を持つ梟の一族がひっそりと暮らしていた里が潰滅してから四年。大学二年となった史奈は、一族の奇病を救うために研究を続ける父や、陸上競技に打ち込んでいる長栖兄妹たちを見ながら、自分が今後何を目指し生きていくべきなのかがわからずにいた。そんな中、梟一族の力を使い、ある競技の遺伝子ドーピング疑惑に関する調査依頼が入る。
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『約束の森』沢木 冬吾 (著)

殺人事件で妻を亡くし警視庁公安部を退職した奥野侑也。ある日、元上司を通じ侑也に潜入捜査の依頼が入る。辺鄙な場所に建つモーターモーテルの従業員として働き、見知らぬ男女と暮らし、偽の家族を演じるというもの。侑也が現地に到着すると、そこには男女のほかに一匹の傷ついた番犬がいた。闇に潜む影の組織、そして警察の思惑。侑也は再び大切なものをまもるために、そして自分自身のために立ち向かっていく。
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『犬』赤松利市 (著)

大阪の座裏で小さなカウンタースナックを営む桜は63歳のトランスジェンダー。同じくトランスジェンダーである23歳の沙希を店員として雇っている。そんなある日、一人の男が客として店に訪れた。二十年前に桜を棄てた安藤勝。この男との日々が忘れられず、コツコツと貯めていた一千万円を彼に渡そうとするのだが、あるはずの場所から金はなくなっていた。消えた金を追う、彼らの旅が始まる。
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『二十一時の渋谷で キネマトグラフィカ』古内 一絵 (著)

2019年4月。新元号、「令和」が発表されたこの時、老舗映画会社・銀都活劇で働く砂原江見は岐路に立たされていた。銀活が大手映像配信会社に買収されることが決定し、会社の企画は進行が止まる。先行き不安な空気が漂う中、DVD宣伝担当の江見はこれまでの仕事を振り返り、ある企画を立ち上げる。
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『おまえなんかに会いたくない』乾 ルカ (著)

白麗高校三年六組のメンバーに向けてクラス同窓会の案内が届いた。SNS上で思い出話に盛り上がる彼ら。そんな中、匿名の人物から『タイムカプセルに遺言墨で書いたメッセージを入れた人がいますが、知っていますか。』という投稿が。誰かの怨みが書かれているかもしれないメッセージを思い、彼らの日常の歯車は少しずつ狂いはじめる。
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『むすめの祝い膳 煮売屋お雅 味ばなし』宮本 紀子 (著)

町の人々のお腹を満たす、旬のお菜を取り揃えた、煮売屋の「旭屋」。見世の女主人であるお雅は、長屋のおかみさんたちの希望で、桃の節句に合うお菜を用意することに。年に一度のお祝いの席で喜んでもらおうと、献立づくりにあれこれと知恵を絞るお雅。しかし、ひな祭りを喜べない娘もいて…。「旭屋」を舞台に、食を通して繰り広げられる暖かくも切ない人間模様とは。
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『銀座「四宝堂」文房具店 (2)』上田 健次 (著)

銀座の老舗文具店「四宝堂」は物腰がスマートな青年・宝田硯が店主を務める、日用文具から贈答品まで豊富な文具を取り揃えている名店。ここには様々な悩みを抱えたお客たちがやってくる。クラスメイトにイジられ、周りから浮いているのではと悩む女子中学生、誰からも声をかけられることなく一人寂しく定年退職して職場を後にするサラリーマン。もやもやとした彼らの思いは、店主の静かであたたかな言葉によりやさしくほぐれていく。
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『古本食堂 』原田 ひ香 (著)

北海道で両親を介護し看取った後、介護職をしながら一人で暮らしていた鷹島珊瑚。東京の神保町で古書店を営んでいた兄の滋郎が急逝し、その店とビルは珊瑚に遺された。古書店経営の経験は皆無だが、ひとまず上京してきた珊瑚。一方珊瑚の親戚で国文科の大学院生である美希喜は、滋郎が生きていた頃、何度か店に通っていたこともあり、珊瑚の様子を見つつ、店の手伝いもすることに。
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ひと目でわかる!イラストブックレビュー『アンと愛情』坂木司 (著)

東京デパートの地下一階、和菓子屋の『みつ屋』でアルバイトをしているアンちゃんこと梅本杏子。成人式を迎えても今ひとつ大人になるといいう実感が湧かずにいる。そんな中、自分と同じ年の正社員の優秀さを目の前して落ち込んでみたり、金沢でこれまでに味わったことのない素晴らしいお菓子に出会ったりと、アンちゃんの学びは続きます。そんな、ヘコんだり浮き上がったりする彼女の日常に衝撃の出来事が…。
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『母子草 お江戸縁切り帖』泉 ゆたか (著)

長屋でひとり住まいをしているお糸は代書屋して身を立てているが、縁切り状を書く「縁切り屋」としての仕事も増えてきた。夫婦になる約束をした大工の熊蔵に隠し子がいたことがわかり、長屋の住人たちは心配しながらお糸を見守っている。家族や男女の惚れ合った仲など、ままならぬ縁を断つ手助けをするお糸。そして彼女自身の縁の行方とは。