イラストブックレビュー

全てがつながり、巻き込まれ、そしてまた生まれ出る世界

『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』大島 真寿美 (著)のイラストブックレビューです。江戸時代の大坂・道頓堀。穂積成章は父から近松門左衛門の硯をもらい、浄瑠璃作者・近松半二として歩み出す。書かずにはいられない半二の生涯と、現代に残る名作、「妹背山婦女庭訓」のほか、物語が生まれる様子を軽快な大阪弁で軽やかに、そして情熱的に描く。
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人気作家の死の謎を解く鍵は遺作の中に

『カササギ殺人事件 下』アンソニー・ホロヴィッツ (著)のイラストブックレビューです。編集者のスーザンは、名探偵アティカス・ピュントシリーズ最新刊の結末部分を見つけるため、周囲の人々に話を聞いていくうちに、作家が遺したミステリーと、現実に酷似した部分があることに気づく。
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武闘派毒舌JCの驚くべき過去とは

『偶然屋 2 ~闇に揺れるツインテール~ 』七尾与史 (著)のイラストブックレビューです。「オフィス油炭」は偶然を演出するプロのオフィス。ある一人の男性から人気映画と同じシチュエーションで、一目惚れした女性と出会いたい、という依頼を受ける。
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女系家族の中で生きる60代男性が歩む第二の人生とは

『女系の教科書』 藤田 宜永 (著)のイラストブックレビューです。出版社役員を辞め、現在はカルチャーセンターで文芸講座の講師を務めている森川崇徳、62歳。ゆったりとしたリタイア生活を送るはずが、講座の女性生徒にふり回され、母親の介護、さらに娘たちの行動や言動にも翻弄される。
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機が熟すための「待ち」がその実を結ぶとき

『あきない世傳 金と銀(十一) 風待ち篇』高田 郁 (著)のイラストブックレビューです。五鈴屋の藍染めの浴衣地は、江戸中の支持を集め評判に。そして宝暦十年、辰の年、江戸の町で大きな火災が発生。店は難を逃れたものの、「買うての幸い、売っての幸せ」を貫くため、幸はある決断をくだす。
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読者を夢中にさせる仕掛けが盛りだくさん!のミステリー

『カササギ殺人事件 上 』アンソニー・ホロヴィッツ (著)のイラストブックレビューです。1955年7月23日、サマセット州にあるパイ屋敷の家政婦・メアリの葬儀がしめやかに行われた。鍵のかかった屋敷の中の階段の下に倒れていた彼女は、階段の上から転落したようだが、果たしてそれは事故だったのか。
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宗教を知ることで、その人や国のバックグラウンドを理解しよう

『サクッとわかる ビジネス教養 宗教と世界』島田裕巳 (監修)のイラストブックレビューです。グローバル化の進む現代、ビジネスの現場では「宗教」を知ることが大切。宗教を知ることで、彼らが何を大切にし、どのように働くのかを理解することができる。
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三千円の使い方で人生が変わる?かも。

『三千円の使いかた』原田ひ香 (著) のイラストブックレビューです。大学を卒業し、就職して念願の一人暮らしをはじめた美帆。美帆の五つ上の姉であり、専業主婦の真帆。美帆と真帆の母であり、がんの手術をし退院した智子。夫の死後、一人暮らしをしている祖母の琴子。彼女たちは迎えるピンチにどのようにお金を使うのか。
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あの漱石がホームズに!?悲哀とユーモアに満ちた物語

『吾輩はシャーロック・ホームズである』柳 広司 (著) のイラストブックレビューです。日本からの留学生、ナツメはどうやら自分のことをホームズだと思い込んでいるらしい。ワトスンは自称ホームズのナツメとともに降霊会に参加するが、そこで殺人事件が発生する。ナツメは事件の謎を解くことができるのか?
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苦しいのに読むことをとめられないサスペンスミステリ

『代償』伊岡 瞬 (著)のイラストブックレビューです。小学校六年生の圭輔は、父と母と平凡だが幸せな家庭で育った。しかし家が火事に遭い、圭輔は助かったが両親は焼死。過酷な思春期を送った圭輔は弁護士となるが、強盗殺人の容疑で逮捕された達也から弁護の依頼が来る。裁判を弄ぶ達也は一体何を企んでいるのか。