イラストブックレビュー

人と自分の業・運命を「聞く」ことで受け入れる

『おそろし 三島屋変調百物語事始』 宮部 みゆき (著) のイラストブックレビューです。17歳のおちかは、江戸で袋物屋を営む叔父夫婦のもとに身を寄せていた。ある事情から他人に心を開かず、生家にも戻れないおちかに、叔父の伊兵衛は客の対応をまかせることに。
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コンパスの針が指し示すのは未知への可能性

『新・魔法のコンパス』 西野 亮廣 (著) のイラストブックレビューです。目まぐるしく変化していく現代社会ではルールがひんぱんに変わり、昨日の常識は今日の非常識なんてこともザラにある。そんな中で時代が変わっても変わらない、普遍的なルールを、「現代の革命家」ことキンコン西野が伝授する。
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まぶたに残るアザは呪われた島での証

『祝言島』 真梨 幸子 (著) のイラストブックレビューです。2006年12月1日に起こった3件の殺人事件。殺された3人の知人である七鬼紅玉は警察の取り調べ中に姿を消し、事件は未だ解決していない。都市伝説とも言われる、島の忌まわしい過去、3件の殺人事件の犯人。3世代にわたる数奇な事件が複雑に絡み合い、驚愕の真実へとたどりつく。
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心が引き裂かれるような痛みを伴う魂の叫び

『絶唱』 湊 かなえ (著)のイラストブックレビューです。双子の妹・毬絵が死んでから、姉の雪絵の人生もまた失われた。奪われた人生を取り戻すために向かったのは、ある島だった。誰にも言えない秘密や心の傷を抱えて四人がたどり着いた南洋の島。そこからまた彼女らの人生は動きはじめる。
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紙としての価値はあるか。出版物の岐路に立つ。

『傘寿まり子(10)』 おざわ ゆき (著) 講談社のイラストブックレビューです。80歳のベテラン作家、幸田まり子は自らweb文芸誌「レトル」を立ち上げる。連載小説の単行本化の話も出たが、経営者が変わったことで、その約束もなかったことに。困るまり子の前にあらわれたのは、かつての担当編集者・サイトーだった。
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大人になれない親と、その子供に訪れる悲劇

『ウェンディのあやまち』 美輪 和音 (著)のイラストブックレビューです。埼玉県のアパートで男児の餓死死体が発見された。馴れぬキャバクラで働く千里、犬や猫、鳥などの身寄りのない動物を引き取ってはマンションの一室で飼う杏奈、黙々と働くラブホテル清掃員の百目鬼。三人の女性をつなぐ幼児餓死事件の真相とは。
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若者は不幸のパワーも桁違い!?

『プラスマイナスゼロ』若竹 七海 (著) のイラストブックレビューです。不運に愛される体質の美しいお嬢様・テンコ、義理人情に厚い不良娘・ユーリ、何をとっても平均値・ミサキの女子高生トリオが今日も厄介な事件に巻き込まれる。
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大事な「家族」の悩みを解決。江戸の“けもの医”物語。

『お江戸けもの医 毛玉堂』泉 ゆたか (著) のイラストブックレビューです。腕は確かだが無愛想なけもの医者、凌雲と、しっかりもののお美津の夫婦が営むけもの専門の養生所「毛玉堂」には、今日も問題を抱えた動物たちがやってくる。
イラストブックレビュー

思いやりでつながる「素敵な他人」の関係

『大家さんと僕 これから』 矢部 太郎 (著)のイラストブックレビューです。初めて出した単行本が大ヒットとなり、一躍時の人になった僕。忙しい毎日を送るなかで、大家さんとの楽しい日々には少しの翳りが見えてきて…。
イラストブックレビュー

失恋しても「ええじゃないか」と笑い飛ばしたくなる物語

『太陽の塔』森見 登美彦 (著) のイラストブックレビューです。女性とは縁のない、地味な大学生活を送っていた私だが、三回生の時、ついに恋人ができた、毎日楽しく過ごしていたが、なんと、彼女水尾さんは私を振ったのだった…。