イラストブックレビュー

ひとりだから見える、感じられる「ひと」とのつながり

『ひと』 小野寺史宜 (著)のイラストブックレビューです。三年前に父親を亡くし、鳥取で一人暮らしをしていた母が突然亡くなったという連絡を受けた大学二年生の柏木聖輔。大学を中退し、ふと立ち寄った惣菜屋で、五十円のコロッケを見知らぬお婆さんに譲ったことから、不思議な縁が生まれていく。
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「書く」ことについて楽しく、哲学的に語る本

『読みたいことを、書けばいい。 人生が変わるシンプルな文章術』田中 泰延 (著) のイラストブックレビューです。「書く」ことについて、技術を学ぼうとすることは、出発点から間違っています。もっとシンプルに、自分自身が読みたいことを、自分自身に向けて書けばいいのです。
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猫による、猫のための喫茶店!?

『黒猫王子の喫茶店 お客様は猫様です』 高橋 由太 (著)のイラストブックレビューです。契約社員として出版社で働いていた胡桃は、会社をクビになり新たな仕事先が見つからず崖っぷちの生活。やっと見つけたのは住み込み可のシックな喫茶店。店長は着物姿の美青年だが、その正体はなんとお胡桃が助けた黒猫だった!!
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食と人をつなげる キマジメ秘書の奮闘記

『から揚げの秘密-ひぐまのキッチン』 石井 睦美 (著)のイラストブックレビューです。真面目で勤勉だが、郷土の人見知りである「ひぐま」こと樋口まりあが、米、粉、砂糖などを扱う商社「コメヘン」の社長秘書として働くようになって9ヶ月が過ぎた。仕事にも慣れてきて、やりがいを感じていたある日、まりあが担当した仕事にクレームが入る。
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猫だらけの老舗どて屋は癒し効果バツグン!

『トラとミケ: いとしい日々』 ねこまき (ミューズワーク) (著)のイラストブックレビューです。名古屋にある老舗のどて煮屋「トラとミケ」。年老いた二人(二匹?)が切り盛りする店には、夕方になると味噌のいい匂いが漂い、今日もうまい料理と酒を求めてお客がやってくる。
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多様化する時代における「わがまま」の意味

『みんなの「わがまま」入門 』 富永京子 (著)のイラストブックレビューです。デモや政治への違和感から、高速や仕事に対するモヤっとするものまで、意見を言ったり行動したりすることへの「抵抗感」を、社会学の見地から解説。身近な「わがまま」と社会をゆるやかにつなげ、みんなで社会をつくるための入門書。
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指先から生まれる生命の輝き

『線は、僕を描く』 砥上 裕將 (著)のイラストブックレビューです。両親を交通事故で失い、喪失感の中にあった大学一年生の青山霜介は、ふとしたきっかけで水墨画の大家・篠田湖山と出会う。湖山に気に入られ内弟子となった霜介は、湖山の孫娘・千瑛に反発され、翌年の「湖山賞」をかけて勝負する、と宣言されるのだが…。
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圧倒的な絶望と憎しみと、わずかな希望を描く

『死神の浮力』 伊坂幸太郎 (著)のイラストブックレビューです。作家・山野辺遼は、一年前に10歳の愛娘を殺された。犯人として逮捕された本城はいったん容疑を認めたものの、のちに避妊、最終的には無罪判決を受け釈放される。山野辺は妻とともに本城への復讐を計画していたところ、そこに死神である千葉がやってきた。
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人生の崖っぷちで土を耕す

『農ガール、農ライフ』  垣谷美雨 (著)のイラストブックレビューです。水沢久美子、三十二歳。派遣切りに遭ったその日、同棲相手から「結婚したい相手がいるから出ていってくれ」と告げられる。TVで見た「農業女子」に、自分が進むべき道はコレだ!と感じ、早速田舎に引っ越し、農業を目指すべく動き出すのだが…。
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ノンストップの誘拐ミステリに挑む!!

『七日間の身代金』 岡嶋 二人 (著) のイラストブックレビューです。歌を歌う千秋と、作曲・伴奏を担当する要之助のカップルはプロデビューを目指している。ある日、千秋の友人から弟と繊細の息子が誘拐されたと相談される。