小学館文庫

イラストブックレビュー

記憶の中のあの人は母を殺した犯人でした

四歳の娘を育てるシングルマザー、紫織と婚約中の松宮周作。父は脳梗塞で倒れる前に、周作名義の通帳を周作に渡す。そこへ振り込みをしている人物について、父は話すことはなかった。改めて自分の過去を振り返ろうと調べはじめた周作は、二十五年前に起こったある傷害事件に行きあたる。
イラストブックレビュー

その罪を覆い隠すものは憎しみか、それとも愛なのか

戸塚警察署にほど近い空きビルで、クリスマスイブの夜に女性の死体が見つかった。五十代と思われる女性で、身元は不明。警視庁捜査一課の変わり者・三ツ矢と戸塚警察署の田所は再びコンビを組み捜査に当たる。
イラストブックレビュー

人は、色をつけて見てしまうものだから

祖母が営む駄菓子屋「かすがい」を継いだ楓子。子ども食堂の運営のほうも慣れてきた頃、常連の亜香音が家出中の友人・彩希を連れてきた。髪を染めたことに対する親や教師の対応に納得がいかないと言うのだが…。
イラストブックレビュー

武闘派毒舌JCの驚くべき過去とは

『偶然屋 2 ~闇に揺れるツインテール~ 』七尾与史 (著)のイラストブックレビューです。「オフィス油炭」は偶然を演出するプロのオフィス。ある一人の男性から人気映画と同じシチュエーションで、一目惚れした女性と出会いたい、という依頼を受ける。
イラストブックレビュー

山奥深くに存在する隠れ里の正体とは

『くさまくら 万葉集歌解き譚』 篠 綾子 (著) のイラストブックレビューです。万葉集ゆかりの地である伊香保温泉への旅へ行くことになった伊勢屋の一人娘・しづ子、母親の八重、手代の庄助と小僧の助松、そして女中のおせい。道中気になることがあったとして護衛役の多陽人は別行動をとったが、約束の時間になっても戻ってこない。
イラストブックレビュー

髪型が変われば人生も変わる!?

『かみがかり』 山本 甲士 (著) のイラストブックレビューです。
イラストブックレビュー

江戸を揺るがす陰謀の鍵は万葉集の歌に

『たまもかる 万葉集歌解き譚 』篠綾子 (著) のイラストブックレビューです。名高い学者であり、しづ子の歌の師匠でもある加茂真淵の家に泥棒が入った。狙われたのは、不可解な符牒が残されていた万葉集。助松、しづ子、真淵の弟子である千蔭は葛木多陽人とともに謎を解き明かそうとするのだが。
イラストブックレビュー

親も、子も、ロボットも一緒に成長していく物語

『ロボット・イン・ザ・スクール』デボラ インストール (著)のイラストブックレビューです。三十代のダメ男ベンと幼児のようなぽんこつロボット・タング。彼らが世界を旅し、帰ってきてからは妻のエイミー、娘のボニー、そしてロボットのジャスミンと、三人と二体のロボットで家族生活がはじまる。ボニーやロボットたちの成長とともに様々な問題が発生して…。
イラストブックレビュー

万葉集から読み解く 父の行方とその心

のこ こちらは江戸時代、父が 行方不明となってしまった十一歳の 助松が、父の残した万葉集の歌を 手がかりにして探し出そうとする物語よ。 ぬこ 万葉集かあ。 お父さんはどんな仕事をしていて なぜ行方不明...
イラストブックレビュー

その世界につながる「穴」はあらゆる場所にある

『夜行』 森見 登美彦 (著) のイラストブックレビューです。十年前、同じ英会話スクールに通う6人の中まで鞍馬の火祭にでかけ、その夜、長谷川さんは姿を消した。十年ぶりに集まり、火祭に行くことになった夜、それぞれが旅先で出会った不思議な出来事を語る。そして全員が道中で同じ銅版画家の描いた「夜行」という連作絵画を目にしていた。