小説・人文

イラストブックレビュー

人と人、人と本とのつながりが奇跡を起こす

入院中の桜風堂書店店主から店長になってほしいと頼まれた月原一整。自分にできるだろうか、と迷いながらも引き受ける決意をする。そして、「宝もの」のような一冊をめぐり、友人や元同僚、作家、出版社の営業たちが力を合わせ販売に取り組み、ある奇跡を起こしていく。
イラストブックレビュー

お腹も心もやさしく満たされる 7つのおいしい物語

舌の合う恋人とデートで訪れた中華街で食べる、彼のお気に入りの「ぶたばら飯」、幼い頃に母に教えられたみそ汁の作り方。時に甘くやさしく、そしてちょっぴり切ない思いも運ぶ、7つの食卓の風景をおさめた短編集。
イラストブックレビュー

完璧だけどクセありすぎのボーイフレンド代行!?

ロックスターを両親に持つルークは、常にパパラッチに追いかけられ、酔った醜態を何度も人々の前にさらしてきた。ある事情により真面目な弁護士のオリヴァーと期間限定で恋人同士を演じることに。
イラストブックレビュー

「この本を届けたい」という書店員の思い

古い百貨店のFにある銀河堂書店に勤める青年、月原一整は信頼できる仕事仲間たちとともに、忙しくも充実した日々を送っていた。しかし、ある日店内で万引きした少年を追いかけたことで自体は思わぬ展開に。
イラストブックレビュー

芸への飽くなき炎が己自身をも焼き尽くす

行方知れずであった半次郎の息子、俊介が妻子を連れて戻ってきた。一方、半次郎の名を襲名した喜久雄は、師匠が亡くなり、芝居の世界でも良い役につくことができない状態に。しかしどうしても芝居の世界で生きたい喜久雄が取った手段により、さらに舞台へ立つことが困難となり…。
イラストブックレビュー

ちょっとした出来事や出会いが誰かの幸せにつながっていく

川沿いの桜並木がちょうど終わるあたりで、大木に隠れるように建っている喫茶店「マーブル・カフェ」。このカフェで出される、一杯のホットココアから始まる、東京とシドニーをつなぐ12編の物語。
イラストブックレビュー

歌舞伎の世界に生きた ヤクザの息子の数奇な運命

長崎で力を持つ立花組の組長、権五郎の息子、十四歳の喜久雄は、新年会の席で父親を殺される。上方歌舞伎役者、花井半次郎のもとで世話になりながら、半次郎の息子・俊介とともに、半次郎からの厳しい指導を受け、芸の道へと青春を捧げていく。
イラストブックレビュー

なぜ私は、あの女性に心をかき乱されるのか

『彼女が私を惑わせる』こかじ さら (著)のイラストブックレビューです。専業主婦の榎本佐和子は、短大時代の知人でフードコーディネーターをしている青柳美香子から仕事の手伝いを頼まれる。これをきっかけに人気が爆発し、押しも押されぬ有名人に。その暮らしぶりが変わっていく佐和子に周囲の人間は心をざわつかせる。
イラストブックレビュー

人々の願いを叶えるピエロがいる街

『ピエロがいる街』 横関 大 (著) のイラストブックレビューです。財政難に陥っている兜市の市長は、「会いに行ける市長」として市民の声を聞く。就活生の立花稜は駅前で白塗りのピエロに話しかけられる。人々の願いごとを叶える仕事をしているというピエロの助手をすることになった稜。市民を助け、市の難題に向き合うピエロの正体とは。
イラストブックレビュー

街に夢を与え、人々を見守り続ける百貨店で起こる魔法

『百貨の魔法』村山早紀 (著) のイラストブックレビューです。今年で創業五十年、長年街の顔として多くの人々を笑顔にしてきた老舗デパート、エレベーターガール、新人コンシェルジュ、創業者一族など、それぞれの立場でデパートを守ろうと、今日も売り場に立ち続ける彼らは、デパートで起こる「魔法」を体験する。