小説・人文

イラストブックレビュー

物語がまた新しい物語を生み出す

『物語のおわり』湊 かなえ (著) のイラストブックレビューです。病の宣告、就職内定後の不安、子供の反発…。様々な悩みを抱えて北海道へと旅に出た彼らは、その旅の途中で書きかけの小説を手渡される。その小説が迎える本当のラストとは。
イラストブックレビュー

読んだらもっと猫が好きになっちゃう物語

『NNNからの使者 猫だけが知っている』矢崎存美 (著)のイラストブックレビューです。藤本誓のもとに、大きな三毛猫が現れるようになった。と同時に、野良の白い猫とも親しくなり、食べ物をあげたりするうちに誓は猫を飼いたくなるのだが…。
イラストブックレビュー

文字に込めた思いをインクに乗せて

『活版印刷三日月堂: 海からの手紙』ほしお さなえ (著)のイラストブックレビューです。小さな活版印刷所「三日月堂」には、今日も悩みを抱えたお客がやってくる。心の奥に響く、4編の物語。
イラストブックレビュー

その祈りは 海の波間を漂う

『九年前の祈り』小野 正嗣 (著)のイラストブックレビューです。三十五歳になるさなえは、幼い息子を連れてこの海辺の小さな集落へ戻ってきた。息子を持て余しながら、さなえが思い出したのは、さっちゃん姉の9年前の祈りだった。
イラストブックレビュー

現実と創作の世界が錯綜した 言葉の迷宮へようこそ

『ルドヴィカがいる』平山 瑞穂 (著)のイラストブックレビューです。作家の伊豆浜はヒット作にめぐまれず、フリーライターをしながら生計を立てている。世界的ピアニストの取材先で出会ったのは、不思議な言葉を操る謎の女性だった。
イラストブックレビュー

宝箱の中でひっそりと繊細な輝きを放つような物語

『銀の匙』 中 勘助 (著) のイラストブックレビューです。明治時代の東京の下町を舞台に、成長していく少年の姿を繊細かつ色鮮やかに描く。
イラストブックレビュー

本とぬいぐるみは相性がいい

『ぶたぶた図書館』矢崎 存美 (著)のイラストブックレビューです。本好きの中学生・雪音と市立図書館の司書・寿美子は「ぬいぐるみおとまり会」実現のために奔走していた。ポスター作りに悩む2人の前にぶたぶたさんがあらわれて…。
イラストブックレビュー

ぎっしりと詰まった感情に圧倒される短篇集

『タイニーストーリーズ』山田 詠美 (著)のイラストブックレビューです。アメリカ人兵士との恋愛から、街に立つ電柱がその心情を語るものまで、様々な感情が揺らめく21の短編集。
ブックレビュー

なぜ人の命を奪うのはいけないのか なぜ人の命を奪うのか

『罪人が祈るとき』小林由香(著)のイラストブックレビューです。いじめに遭っていた祥平を、「ペニー」と名乗るピエロが助けてくれた。自分をいじめる相手を殺すつもりだと祥平が告げると、ペニーは協力してくれると言うのだが…。
イラストブックレビュー

酒屋らしからぬ酒屋の副業から生まれるドラマ

『片桐酒店の副業』徳永 圭 (著)のイラストブックレビューです。とある商店街の一角に佇む古びた酒店。2代目店主の片桐章は、副業として配達業も行なっていた。面倒な配達を依頼されることもあるのだが…。