幻冬舎文庫

イラストブックレビュー

ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『彼女たちの犯罪』横関 大 (著)

三十四歳の神野由香里は医者である智明と結婚して八年になる。義母や夫に従順な彼女はある日突然失踪し、後に海で遺体となって発見される。また、同じく三十四歳の日村繭美は交際相手が既婚者であることを知り、ショックを受ける。ワケありの女が集まると犯罪が起こる!?予測不能などんでん返し連続のミステリー。
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ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『リセット』五十嵐貴久 (著)

一軒家に四人家族で住む升元家に一人の少女がやってきた。どこか陰のある十六歳の美少女、結花に、高校一年の次男、晃は一目惚れ。しかし、彼女が来てからというもの、学校や関係者の間で不審死が起こり、不穏な空気はやがて升元家にも漂い出して…。
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音で世界を紡ぎ出す彼らのもうひとつの物語

ピアノコンクールで優勝したマサルを連れて恩師の墓参りへとやってきた亜夜。何故かいっしょについてきた塵が、日本の墓を珍しそうに眺める(「祝祭と掃苔」)ほか、ベストセラー「ミツバチと遠雷」のスピンオフ六編を描いた短編集。
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断ち切れぬ母娘の鎖が生み出す負の連鎖

タワーマンションが建ち、急速に発展する街・湧新地区。昔ながらの猥雑な雰囲気を保つ西口で花屋を営む桜子。高校生の一人娘・菫子は市民の結束を高めるためのミュージカルに参加し、練習に励んでいる。そんな中、若い女性が殺害される事件が起こる。さらに菫子が何者かに誘拐され…。
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あなたをギリギリのところで引き止めるものは何ですか

結婚して三年で離婚した私は、前の夫との間に子供はおらず、一人暮らし。仕事もしているし、彼氏もいる。つつがなく送る日常の中で、事故や事件のニュースを目にすると、私はスマホを手に取る(「健やかな論理」)等、言葉で言い表せないような苦しみを抱えて生きる人々の姿を描く6編の物語。
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モデルは著者自身!?毒吐きまくりの出版界ミステリー

新人賞応募者の原稿を下読みし、講評をつける仕事をしていたフリーの編集者が他殺死体となって発見された。新人刑事・高千穂明日香は、人気ミステリ作家と刑事技能指導員という二つの顔を持つ毒島にアドバイスを求める。
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死体が語る「真実」を見つけ出す 司法解剖ミステリー

『誰そ彼の殺人 』小松亜由美 (著) のイラストブックレビューです。仙台にある杜宮大学・法医学教室。法医学解剖技官の梨木楓は、准教授の今宮貴継とともに、宮城県内で発見される異常死体(変死体)を解剖し、死因を解明する。死体の細胞までも見聞し、犯人さえも気づかなかった真実に、二人は近づいていく。
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「売れない作家」の物語はもはやホラー!?

『作家の人たち』倉知淳 (著)のイラストブックレビューです。文学賞のパーティー会場で顔を合わせた、大手出版社の編集者たち。誰もが沈んだ上場を浮かべているのは、ある中堅作家によるつきまといが原因だった(「押し売り作家」)。出版業界の悲喜こもごもを描く連作短編集。
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大きくなったり揺らいだり 変化していく「家族」の幸せ

『キラキラ共和国』 小川 糸 (著)のイラストブックレビューです。鎌倉で文具店を営む鳩子のもとには、今日も様々な代書依頼が入ります。ミツッローさんと結婚して妻となり、QPちゃんの母となった鳩子は日々の小さな幸せやトラブルから、祖母や母に思いを馳せ、難しい代書もこなしていきます。
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文面からあの人の思いが浮かんでくるのです

『ツバキ文具店』小川 糸 (著)のイラストブックレビューです。祖母の後を継ぎ、鎌倉で小さな文具店を営みながら手紙の代書を請け負う鳩子。依頼されるのは年賀状の代書といった普通のものから、借金のお断り、友人への絶縁状、天国からの手紙など一風変わったものまで、実にさまざまです。