集英社文庫

イラストブックレビュー

仮面をかぶった殺人鬼を見つけ出せ!!

『マスカレード・ホテル 』 東野 圭吾 (著) のイラストブックレビューです。都内で不可解な連続殺人事件が発生した。どんな理由でターゲットが選ばれたのか、また容疑者についても不明。各現場には暗号が残されており、それによると次の犯行現場は都内の一流ホテル、コルテシア東京であることが判明。新田刑事はホテルマンに化けての潜入捜査を命じられる。
イラストブックレビュー

琵琶湖に生きる民たちの存続をかけた戦い

『偉大なる、しゅららぼん』万城目学 (著)のイラストブックレビューです。高校入学のタイミングで、琵琶湖畔の街・石走にある日出本家にやってきた日出涼介。日出家は琵琶湖から特殊な能力を授かった一族。その日出家のライバルであり、同様に特殊能力を持つ棗家の長男・棗広海と同じクラスに。そして彼らはその力を使った戦いを繰り広げる。
イラストブックレビュー

聖母になりすました女の正体とは

『鏡の背面』 篠田節子 (著) のイラストブックレビューです。薬物依存やDVなどで心的外傷を負った女性たちの施設で火災が発生した。施設を利用する女性たちやスタッフに「先生」と慕われていた小野尚子は焼死した。残されたスタッフが警察受けたのは「遺体は別人だった」という連絡。聖母と呼ばれた女性は何者だったのか。
イラストブックレビュー

「生類憐みの令」に隠された真意とは

『最悪の将軍』朝井 まかて (著) 集英社文庫のイラストブックレビューです。生類哀れみの令を制定したことにより「犬公方」と呼ばれ、その悪名が今に語り継がれる五代将軍・徳川綱吉。その真の人間像とはどのようなものであったのか。諸藩の紛争、赤穂浪士の討ち入り、大地震、富士山の噴火。次々と起こる再燃に立ち向かう男の、知られざる障害を描く。
イラストブックレビュー

瀬尾さんの手にかかると家族エッセイも物語風味に

『ファミリーデイズ』 瀬尾 まいこ (著) のイラストブックレビューです。中学校の教師をつとめてきた著者は、40歳を目前にして想定外の妊娠&出産。やんちゃで元気いっぱいの娘、のんきでマイペースな夫とともに送る日々の生活や、かつての教え子や先生たちとの交流を描く、心がほっこりとあたたかくなる家族エッセイ。
イラストブックレビュー

医療界の闇を描く、背筋が凍るミステリー

『テロリストの処方』 久坂部 羊 (著) のイラストブックレビューです。裕福な患者を相手に高額な治療費で利益を得る「勝ち組医師」を狙った連続テロ事件が発生。現場には「豚ニ死ヲ」という言葉が残されていた。医療界の改革を目指す狩野のもとにも脅迫状が届く。同期生で医事評論家の浜川は、テロの関連が疑われる同期生、塙の行方を捜すのだが。
イラストブックレビュー

神の仕業か、悪魔のいたずらか。修道院で起こる謎。

『廃院のミカエル』 篠田 節子(著) のイラストブックレビューです。食品輸入会社の現地職員として働く美貴は、アテネに訪れた。目的の蜂蜜を捜すために訪れた村にあった、修道院の壁に描かれた大天使ミカエルの絵を見つける。それから彼女の周囲では不思議な出来事が起こり始める。
イラストブックレビュー

言葉の持つ「力」に打ちのめされる物語

『何もかも憂鬱な夜に』 中村 文則 (著)のイラストブックレビューです。施設で育った刑務官の「僕」は、ある夫婦を刺殺した二十歳の未決囚である山井を担当している。山井とのやりとりの中で、どこか自分と似たところがあると感じる「僕」は、自殺した友人や恩師とのやりとりに思いを馳せる。
イラストブックレビュー

家族だからこそ、心の底でくすぶり続ける消せぬ思い

『血縁』 長岡 弘樹 (著) のイラストブックレビューです。初老のコンビニ店長が、コンビニ強盗にナイフを突きつけられた。その時鳴り響いた電話の音に「でていいか」と書いて示したが強盗はメモを見ても答えなかった(「文字盤」)。血の繋がりゆえに起こる犯罪を情感豊かに描く7つのミステリー短編集。
イラストブックレビュー

間違っても敵にまわしたくない女、それは陽子

『我ら荒野の七重奏』 加納 朋子 (著) のイラストブックレビューです。出版社で文芸部の編集としてバリバリ働く陽子は、一人息子の陽介を溺愛している。そんな陽介が中学受験に落ち、公立中学校で吹奏楽部に入るも希望のパートを持つこともできず。落ち込む陽介の姿をみかねて陽子は立ち上がる!!