ちくま文庫

イラストブックレビュー

生きるために真実を求め戦後のベルリンを駆ける

1945年7月。ドイツ人少女アウグステを一時期匿ってくれた恩人・クリストフが歯磨き粉に仕込まれた毒により不審死を遂げる。ソ連軍に不審の目を向けられたアウグステだが、陽気な泥棒と連れ立ち、クリストフの甥へ訃報を知らせるために旅立つ。
イラストブックレビュー

自分の生きる世界が崩壊していくとき人は何を思うのか

若者が贄として捧げられる孤島の秘祭「モドリ」。十四歳になった陸は今年の祭りから参加するが、そのことに不安とあきらめを感じていた。そして陸は、今年の贄が密かに思いを寄せていた同級生、高城くんであることを知る。
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自分の中にある「自然」を発動させよう

『わたしの中の自然に目覚めて生きるのです』服部 みれい (著)のイラストブックレビューです。3つの観点での自然にもとづき孤独やエイジング、恋愛から子育てまで様々な問題に答えます。答えは自分の自然の中にあるのです。
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60年たっても色あせない恋愛小説

『御身』 源氏 鶏太 (著) のイラストブックレビューです。OL、矢沢章子は、弟の不備で三十万円が必要になり途方に暮れる。誰かが私を三十万円で買ってくれないだろうか。そう考えた章子は、知人の紹介で長谷川という会社社長と愛人契約を結ぶ。6ヶ月の期限つきである二人の関係は付き合いを重ねるごとに変化していく。
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図書館の神さまが教えてくれること

『図書館の神様』 瀬尾 まいこ (著) のイラストブックレビューです。それまで一心に取り組んできたバレーボールをやめて、海が見える高校の国語教師として赴任したのだが、なんと部員がたった一名の文芸部の顧問をすることになってしまった。まっすぐな青春を送ってきた『私』がある出会いから傷を負った心を回復していく。
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身体が、声が作り出すものの可能性を追求する

『ボディ・アーティスト』ドン・デリーロ (著)のイラストブックレビューです。ボディ・アーティストであるローレンの夫、レイは元妻の家で自殺した。精神のバランスを崩す彼女の前に現れたのは亡き夫の声と言葉で話す謎の男だった。
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臨場感を持って迫る戦後最大の誘拐事件

『誘拐』本田靖春 (著)のイラストブックレビューです。1963年、もうすぐ五歳になる男の子、吉展ちゃんが誘拐される事件が起こった。警察の失態による犯人の取り逃がし、被害者の死亡によって世間の注目を集めたこの事件。犯人がその罪を犯した背景とはどのようなものだったのか?
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言葉のプロがつくりだすツッコミのおもしろさ

『本が好き、悪口言うのはもっと好き』高島 俊男 (著)のイラストブックレビューです。小説、新聞、テレビでの言葉の使われ方、国語辞典の意義、中国を「支那」と呼ぶのは悪いことなのか…など言葉をテーマにしたエッセイ。
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見えないけれど、そばにいるのかもしれない

『とりつくしま』 東 直子 (著) のイラストブックレビューです。死んだあと、魂の状態でさまよっていると「とりつくしま係」に声をかけられます。希望したモノにとりつくことができるのだと言うのです…。
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教科書に載っていない「世界」はこんなにも驚きに満ちている

『国マニア 世界の珍国、奇妙な地域へ!』吉田 一郎 (著)のイラストブックレビューです。小さくても立派にやっている極小国家、国の中で独立するもうひとつの国、常識だけでは判断できない珍妙な国・地域など、世界の珍しい国や奇妙な地域を紹介。