夜の国のクーパー

イラストブックレビュー

ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『夜の国のクーパー』伊坂 幸太郎 (著)

気がつくと、細く丈夫な蔓で身体を縛られ、身動きのできない状態で草叢の中に横たわっていた私の胸の上には、灰色の猫が座っていた。その猫が「ちょっと話を聞いてほおしいんだけれど」と喋ったものだから驚いた。長い話を終えたトムは私に「僕たちの国を救ってくれないか」と言ってきた。