小学館文庫

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『鳴かずのカッコウ』手嶋 龍一 (著)

梶壮太は、国際テロ班に所属する公安調査官。ジョギングの途中目にした看板から中国・北朝鮮・欧米の組織が複雑に絡んだきな臭い事案の調査を担当することに。同僚の西海帆稀とともに神戸の町で裏から糸を引く謎の男を追跡するのだが…。
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『ロボット・イン・ザ・システム』デボラ・インストール (著)

中学校生となったタングは思春期の真っ只中。骨盤骨折から回復した老婦人、ミセス・カッカーを迎え入れ、いっそう賑やかになった一家のもとへ友人のカトウ一家が仕事と休暇を兼ねてやってきた。何かを隠している様子のカトウにベンは不信感を抱くのだが…。
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『聖女か悪女』真梨 幸子 (著)

カリスマブロガーの月村珠理亜が、葉山での結婚披露パーティーの最中に倒れて昏睡状態になった。彼女は検察官にレイプされたと主張し話題となったが、検察官は自殺。カウンセラーの麻乃紀和は息子を死に追いやった珠理亜へ復讐するために動き出す。そんな中、四谷のマンションで八人の女性の惨殺死体が発見される。この事件とのつながりを見せたのは十七年前、小学生女児が監禁された『モンキャット事件』だった。二つの事件の関わり、そして真相とは。
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『銀座「四宝堂」文房具店 (2)』上田 健次 (著)

銀座の老舗文具店「四宝堂」は物腰がスマートな青年・宝田硯が店主を務める、日用文具から贈答品まで豊富な文具を取り揃えている名店。ここには様々な悩みを抱えたお客たちがやってくる。クラスメイトにイジられ、周りから浮いているのではと悩む女子中学生、誰からも声をかけられることなく一人寂しく定年退職して職場を後にするサラリーマン。もやもやとした彼らの思いは、店主の静かであたたかな言葉によりやさしくほぐれていく。
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『鐘を鳴らす子供たち』古内 一絵 (著)

昭和二十二年五月。あらゆる物が不足し、子供たちはいつもお腹を空かせていた。峰玉第二小学校に通う六年生の良仁は、同じ学校に通う数名の子供たちとともに、ラジオ放送劇「鐘の鳴る丘」に出演することに。その収録で、良仁たちは大人たちの作品づくりにかける情熱、戦争への後悔を抱き続ける姿を目にし、彼らとともに未来の希望へ向けて模索する。
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『ロスねこ日記』北大路 公子 (著)

生活に猫が足りないことは、わかっていた。飼い猫とお別れして十五年。心にぽっかりと空いた穴が埋まることはないのだろうと考えていたある日、担当編集者のK嬢から「何かを育ててみてはどうでしょう」と提案される。手始めにとすすめられたのは椎茸。…何ゆえに?北の大地で生育環境をあれこれと整えながら、キノコ、スプラウト、ヒヤシンスたちに名前と舞台設定を与え育てあげていく日々を綴るエッセイ集。
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『懲役病棟』垣谷 美雨 (著)

暴走族だった過去を持つ、金髪の女医・太田香織は半年の任期で女子刑務所の勤務医に。後輩から餞別にと渡された聴診器を使うと、何と患者の過去や思いが聞こえてくる。同じく派遣されることになったベテラン看護師・松坂マリ江とともに、受刑者と個人的に接してはならないという禁を破り、彼女たちの進む道を拓いていく。不思議な聴診器が思わぬものを医師に聞かせる「病棟」シリーズ第三弾。
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『私が先生を殺した』桜井 美奈 (著)

避難訓練で校庭へと集まった高校生たち。一人の生徒が「ねえ…あそこに誰かいない?」という声につられて顔をあげると屋上のフェンスの外側に彼らがよく知る人物の姿が。生徒たちの目の前で若き英語教師・奥澤は校舎の屋上から飛びおりた。彼が担任をしていたクラスの黒板には「私が先生を殺した」という文字が。章ごとに語り手が変わり、それぞれの視点から語られる出来事は驚くべき真実へとつながっていく。
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『震える牛』相場英雄 (著)

捜査一課継続捜査班に勤務する田川信一のもとに、一件の未解決事件が持ち込まれた。二年前、中野の居酒屋で死者二名、負傷者一名、現金強奪という強盗殺人事件。犯人は外国人だとされ、被害者二名のつながらいも見られず、犯人は逃走したまま現在もつかまっていない未解決事件。関係者に対して丹念に聞き込みを行い、手帳に書き込んでいく田川。その裏には巨大な企業と食肉産業の苦境、加工食品の闇が潜んでいた。
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『ダークマター スケルフ葬儀社の探偵たち』ダグ・ジョンストン (著)

スコットランド、エディンバラで創業五百年目を迎えるスケルフ葬儀社は、十年前から探偵業も行っている。経営者であるジムが亡くなり、妻ドロシーは夫の秘密を知りショックを受ける。ジムの娘・ジェニーはライターの仕事がなくなり、実家に戻り家業を継ぐことに。孫娘の大学生・ハナは行方不明となったルームメイトの捜索を開始。三代の女性たちがそれぞれの悩みや問題にぶつかりながらも、自分と向き合い、乗り越えながら真相を見つけ出していくミステリ。