小説・ファンタジー

イラストブックレビュー

あなたはこの物語の世界から抜け出せるか

『熱帯』森見 登美彦 (著) のイラストブックレビューです。作家・森見登美彦は友人とともに「沈黙読書会」なるものに参加。会場にはかつて読んだことのある小説「熱帯」を持った女性がおり、「この本を最後まで読んだ人間はいないんです」と言う。
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琵琶湖に生きる民たちの存続をかけた戦い

『偉大なる、しゅららぼん』万城目学 (著)のイラストブックレビューです。高校入学のタイミングで、琵琶湖畔の街・石走にある日出本家にやってきた日出涼介。日出家は琵琶湖から特殊な能力を授かった一族。その日出家のライバルであり、同様に特殊能力を持つ棗家の長男・棗広海と同じクラスに。そして彼らはその力を使った戦いを繰り広げる。
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老舗料亭一族を襲うものの正体とは

『ゴーストハント6 海からくるもの』小野 不由美 (著)のイラストブックレビューです。日本海に挑む岬の上に立つ、能登の料亭、吉見家は、代替わりのたびに、多くの死者を出すという。古い伝説が残るこの土地に暮らす一族に襲いかかるものの正体は何なのか。
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ホルモーの叫びが京の都に響きわたる!!

『鴨川ホルモー』 万城目 学 (著)のイラストブックレビューです。五月十五日、京都で開催される葵祭でサークルの勧誘を受けた安倍。サークルの名は「京大青竜会」。とりあえず参加したところ、同じく京大1回生の早良京子に一目惚れし、友人の高村とともに加入することに。祇園宵山から、そのサークルの本当の姿が明らかになっていく。
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名もなき草の語る話がもたらすものとは

『雲上雲下』朝井まかて (著) のイラストブックレビューです。昔むかし。深い山中にぽっかりと、袋の口を開いたかのような草原に、一本の名もなき草がいた。ある日、一匹の小狐がやってきて「草どん、お話してくれろ」とせがむ。
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ちょっぴり怖いけど懐かしい 妖たちが止まる宿

『うつせみ屋奇譚 妖しのお宿と消えた浮世絵』遠藤 由実子 (著)のイラストブックレビューです。調布の深大寺の近くには、子どもにしか見えないという「うつせみ屋」という宿屋がある。亡くなった祖父が住んでいた家に越してきた小6の鈴は、祖父の霊にあることを頼まれる。
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あなたの意識は本当に自分のものですか

『月の裏側』恩田 陸 (著)のイラストブックレビューです。九州の水郷都市で、老女の失踪事件が相次いで発生した。いずれも堀に面した一軒家に住み、数日後に突然戻り、失踪中の記憶を失っていた。事件に興味を持った元大学教授、協一郎らは調査を進めるうちに異様なものを目撃する。
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わたしたちのすぐ傍で息づく懐かしく愛おしい世界

『家守綺譚 』梨木 香歩 (著)のイラストブックレビューです。今からほんの百年前。売れぬ物書きをしていた綿貫征四郎は、亡くなった同級生、高堂の父親から家の守をしてくれないかと頼まれる。喜んで引き受けた征四郎が住みはじめた庭付き二階屋には様々な者たちが現れる。
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見えないけれど、そばにいるのかもしれない

『とりつくしま』 東 直子 (著) のイラストブックレビューです。死んだあと、魂の状態でさまよっていると「とりつくしま係」に声をかけられます。希望したモノにとりつくことができるのだと言うのです…。
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人間と妖怪たちの距離がせつない物語

『座敷童子の代理人』仁科裕貴 (著)のイラストブックレビューです。ヒット作が出せず、作家生命も危うくなってきた妖怪小説家、緒方司貴。座敷わらしが出るという遠野の旅館「迷家荘」に逗留し、執筆に励もうとしたところ、様々な妖怪があらわれて…。