平場の月

イラストブックレビュー

街の片隅でひっそりと寄り添う、大人の恋愛物語

小中学校の同窓の安西から、須藤の訃報を聞いた。1ヶ月も前だった。五十歳の青砥は、離婚後地元の埼玉に戻ってきてから、検査を受けにいった病院の売店で須藤と再開した時のことを思い出す。