櫛挽道守

イラストブックレビュー

ただひたすらに愚直なまでに己の道を進む

『櫛挽道守』木内 昇 (著)のイラストブックレビューです。幕末の木曽山中、藪原宿。この宿場町ではお六櫛という櫛づくりがさかんに行われていた。なかでも登勢の父は名人であり、その父のように櫛挽職人を目指す登勢。しかし、嫁いで子を成すことが女の幸せとされる中、登勢は周囲から奇異な目で見られる。