茗荷谷の猫

イラストブックレビュー

絶望と希望の間をさまよい 懸命に生きる人々の姿を描く

『茗荷谷の猫』木内 昇 (著) のイラストブックレビューです。武士の身分を捨て、植木職人となり、これまでにない桜を作り出そうとした徳造。しかし、妻のお慶の様子が変わってきて…(「染井の桜」)。幕末から昭和にかけて、各々の人生を燃焼させた名もなき人々の姿を描く9つの短編集。