2022-03

イラストブックレビュー

明日への希望も活力も 良い睡眠と休息のひとときから

蘭学を学び、長崎から帰ってきた兄の松次郎と、眠り専門の養生所を開いた、茶問屋の娘・藍。両親亡き後茶問屋を営んでいた伯父が、傾いた経営を立て直すために呼んだのが、万屋の一心という男。耳障りの良い言葉を並べ立てる一心に、どこかあやしげなものを感じながらもつい聞き入ってしまう藍だが…。
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狂いだした歯車は思わぬつながりからまた噛み合っていく

陸上部の先輩にあこがれている高校生の結。借金を重ねて何もかもを失い、闇金の取り立てをしている乾。がんで余命半年の宣告を受けた乾の雇い主、マキ子。生まれつき四肢の動かせない、車椅子に乗った博。どん底に生きる彼らの生き様と、不思議な縁を描く。
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マンション老朽化問題で噴出するのは意地か見栄か固執か

赤坂に立つ、築四十五年のデザイナーズマンション。かつては華々しく話題にのぼっていたが老朽化にともない、あちこちで不具合が発生。改修工事をめぐり、新旧住民や建築事務所関係者など、様々な思惑が絡み合い、事態は混乱を極めていき…。
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言葉に振り回されない 自分だけの芯を見つけ出そう

上司からの叱責、友人からのアドバイス、SNSについたコメント。受けた言葉が気になって頭から離れない…。そんな、言葉に振り回されてしまっている方は多く存在します。本書では心理カウンセラーが様々な角度から言葉について考察し、他人の言葉をスルーする技術を伝授。
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青春というなの密室で起こる謎を解く連作ミステリー

平日始発の、ガラガラの電車で遭遇したのは、普段あまり話すことのないクラスメイトの女の子だった(「早朝始発の殺風景」)。不器用な高校生たちが日常に起こる謎を介して、その関係や距離が少しずつ変化していく青春連作ミステリー。
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逃れられない絶望の淵に僅かに差す光を求めて

山奥にぽつんと建つ「ドライブインまほろば」。三十七歳の比奈子が一人で営むこの食堂に、小学6年生の男の子と年長の女の子の兄弟がやってきて、夏休みが終わるまで店に置いてくれ、と言う。比奈子はある夜、「義父を殺した」という憂の告白を耳にする。
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結婚相談所が英国王室の危機を救う!?

戦後のロンドンで結婚相談所を営むアイリスとグウェンのもとに、一件の依頼が舞い込んだ。エリザベス王女が想いを寄せるフィリップ王子の母親のスキャンダルについて、極秘に調査をしてほしい、という。スキャンダルの真偽、そして脅迫犯を捜し出すべく、アイリスとグウェンの二人はロンドンの街を駆けめぐる。
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幾重にも重なった善意の層が真実への道を遠ざける

静岡のゴミ屋敷で暮らす老女宅で火災が発生。焼け跡からは、老女ともう一人の若い女性の遺体が発見された。逮捕された男は23年前の少女殺害事件でも逮捕されたが無罪となっていた。そして今回の事件でも釈放される。町で行われる一大イベントのパレードの当日、この男が殺害された。
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記憶の中の誘拐に隠されていた真実とは

三鷹市にある警視庁付属犯罪資料館、通称「赤い博物館」は事件の遺留品や証拠品を保管する施設。ここに配属された聡は友人から過去の事件の再捜査を依頼される。二十六年前に起こった奇妙な誘拐事件、その裏に隠されていた真実とは。
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見目もきっぷも良くて腕も立つ!芝居茶屋から江戸の危機を守る若店主

木挽町の芝居茶屋は、十七歳の若旦那・色男の喜八と兄弟分のクールな弥助、気の利いた料理を作る料理人の松次郎の三人で切り盛りしている小茶屋。ある日、松次郎が姿を消し、さらに松次郎の息子の奉公先で金が盗まれる事件が起こる。