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一線を退いたからこそ見えるもの、できることがある

巣鴨町に店を構える糸丼屋の嶋屋六代目の主、徳兵衛は還暦を迎え、隠居を決意。のんびりと優雅な暮らしをするはずが、孫の千代太が遊びにくるようになってからというもの、次から次へとやっかいごとが起こる。隠居は、すごろくで言えば人生の「あがり」と考えていた徳兵衛。果たして第二の人生に「あがり」はあるのか。
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世界の柔らかな境目に触れるSF短編集

いくつもの平行世界を自由に行き来する少女たちの前に現れた異質の存在とは(「なめらかな世界と、その敵」)。時の流れと人の心の隔たりと繋がりを描き出す、六つの物語。
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女たちが手を携えたとき 反撃の幕が切って落とされる

開業医の川辺は39歳。妻のカオルは公立病院の勤務医をしており、同じ病医院に勤める医師と浮気をしている。川辺は妻や浮気相手に対する嫉妬や劣等感が頂点に達すると、一人暮らしの女性の部屋に侵入。昏睡させ、レイプする行為を繰り返していた。被害者女性たちは二次被害を恐れ、口を閉ざしていたが、ネットを介して偶然つながっていく。
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おひとり様専用カフェで心癒されるひとときを

ごくありふれた住宅地位の奥、鬱蒼とした木々に囲まれた小さなカフェ、「喫茶ドードー」。おひとり様専用のこの店には様々なお客がやってくる。変わらない価値観を押し付けられたり、新しい価値観の変化を強要されたりして疲れてしまった彼女たちの心と体をやさしく癒してくれる空間がここにある。
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ひどい奴らが暮らす街で起こる毒気溢れるミステリー

昭和の時代にベッドタウンとして開発され、今では老人ばかりが住む町、辛夷ヶ丘。のどかで事件や事故もめったに起こらないこの町で、放火殺人事件が発生。その後、町一番の名家の当主・箕作ハツエがひったくりに遭う。辛夷ヶ丘警察署生活安全課の砂井三琴は相棒の田中盛とともに捜査に向かう。
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成長し続ける脳で人生を長ーく楽しもう

50歳前後になると「急にもの忘れが増えてきた」「頭の働きが悪くなったよおうな気がする」といった頭の衰えを感じ始める人が少なからずいるようです。本書では脳が最大限に力を発揮するための、脳の仕組みと具体的な方法を解説。毎日の生活に取り入れて「歳を取るほどイキイキ働く頭」をつくりましょう。
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「いのち」に対する新しい価値観がはじまる

人口が急激に減少した世界では、人が死ぬと「生命式」というタイプの式がスタンダードになっていた。「生命式」とは、死んだ人間を食べながら男女が受精相手を探し、どこかで受精を行うもの。池谷の同僚であり良き理解者であった山本が死に、池谷は山本の生命式の銃尾を手伝うことに(「生命式」)。
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「男らしく生きる」って結構大変なんです

地元の仲間との関係に縛られ、抜け出せずにいるアラサー男。交際することになった女子高生の積極性に恐怖すら感じる男子高生。求められる「男らしさ」に馴染むことのできない男たちの、おかしくてちょっぷり切ない物語集。
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「本当の悪人」は誰なのか そしてその報いとは

社長の財前彰太は、妻の由布子、娘の美華と幸せに暮らしていた。しかし、ニュースで流れた女性拉致事件の内容に強い不安を覚える。その手法はかつて自分が耳にしたと同時に、由布子と結婚するために犯した、ある罪を思い出させるものだった。
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密室のあるところに密室蒐集家の姿あり

鍵がかかった音楽室からこつぜんと姿を消した射殺犯、警察が監視する家で発見された高校生の男女の死体。密室のある事件が起こると、どこからともなく現れる「密室蒐集家」が、鮮やかにその謎を解いていく。
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