
こちらは『梟の一族』シリーズの
第4弾よ。父親とともに研究を
していた狗の一族の長の息子、
十條に会うために史奈は彼らの
里へと向かうの。

狗の一族の里かあ。味方って
わけでもないからな。
危険じゃないのか?

座敷牢に監禁されている十条を見て
史奈は彼を救い出そうとするの。
そこに狗の一族の森山疾風も
協力してくれることになるの。

ほう!ハイパー・ウラマで戦った
相手だな!狗の一族の中でも
衝突したりしているんだろうか?
『梟の咆哮 梟の一族』福田和代 (著) 集英社文庫
あらすじ
眠らない一族「梟」の長・ツキである史奈は、大学を休学し一族を奇病から救う特別な水を求め京丹後へ旅に出た。
この地でかつて戦ったことのある、同じく忍びの「狗」の一族と再開。
彼らの一族が存続の危機に瀕しているという。過去の因縁を乗り越えて彼らは未来のために立ち向かう。
捕らわれた十條を救い出すことができるのか
史奈の父である榊教授のもとで研究を続けていた十條は、狗の一族の長の息子であり、現在は長の家で監禁されているようです。
彼らの里は丹後にあるとのことで、史奈は大学を休学し、狗に連絡を取ること、梟がかかる奇病「シラカミ」に有効な成分が服生まれる水を探すこと、そして一族のルーツをたどるために丹後へと単身旅に出ます。
合宿で免許を取り、そこで知り合った女性の紹介で彼女が住むマンションの隣の部屋を短期で借りることに。
アンテナショップでアルバイトをしていると、ハイパー・ウラマで対戦した「狗」の一人を発見します。
尾行し、彼らが住む集落と十條が捕らえられている家を見つけた史奈は彼らの森に侵入し、狗たちに感づかれ追われながらも十條の家にたどりつき、十條に会いたいと申し出ます。
しかし彰は「東京に帰ってくれ、史奈さん」と答え、何と座敷牢に入れられていたのでした。
ある日、梟の森山疾風から狗の存亡に関わる調査を一緒にやらないかと声をかけられます。
彰の件で史奈が長と話せるようセッティングするとの言葉を受け、協力することを決めた史奈。
そして疾風から狗の歴史を聞き…。
まとめ
満月の光を浴びると人狼のような容貌に変化するという体質から、人目を避けるように人里離れた山奥で暮らす狗の一族。
危険な仕事も請け負ってきた彼らの一族には女性が存在せず、女の赤ちゃんが生まれても間引いたり養子に出したりしていたのだとか。
戦後のどさくさに紛れ他人の戸籍を奪い、ようやく集落としての場所を手に入れた彼らにリゾート会社が目をつけます。
彼らから狗の土地を守るための方策を史奈とともに考えます。
また史奈の前に昔亡くなったと聞かされてきた彼女の祖父を名乗る老人が現れます。
彼の正体と、史奈の前に今になって現れた目的は何なのか。
伝承と確信の間で生きていく未来の道を切り拓くために戦う忍たちの姿にしびれ、応援したくなるシリーズ第四弾です。
<こんな人におすすめ>
ライバルでもある狗の一族の葛藤と彼らと手を取り敵に向かっていく梟に一族の話に興味がある
『梟の一族』シリーズのファン
福田和代のファン


おおおお〜 疾風いいね!!
奴の喜びようが目に浮かぶ( ´∀`)

一族の未来を守るべく
戦っていく史奈の活躍に
今後もますます期待したく
なるわね。
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