こちらは『純喫茶パオーン』を
営む老夫婦とその孫、お客さんたち
とのやりとりを描く物語よ。
純喫茶かあ。コーヒーは
もちろんだけどほかにも
おいしいメニューがあるのかな?
おじいちゃんの作るミルクセーキ、
おばあちゃんのナポリタンや
オムライスも絶品なのよ。
うお〜 美味しそう♪
そんなほっこりした店内で
どんな謎が起こるというんだろう?
『純喫茶パオーン 』椰月 美智子 (著) ハルキ文庫
あらすじ
「純喫茶パオーン」は、表面張力ギリギリまで入れた飲み物を震える手で運ぶおじいちゃんと、目分量の調味料で作るナポリタンが絶品のおばあちゃんの二人でやっている喫茶店。
孫の「ぼく」がお店を手伝ったり、おじいちゃんの特製ドリンクやおばあちゃんの最高のナポリタンを堪能しながら、お客さんたちとの出会いや、不思議な事件を描く。
昭和の香り漂う純喫茶で起こる笑いと不思議
小学五年生の頃、サンタにもらった「うそを見破る鏡」。
ぼく、来人は、友だちの琉生や圭一郎に鏡の話をして、実際に見せてあれこれ試していました。
うそをつくと光る、というその鏡が実際に光ったように見えた慶一郎が驚いて鏡を落としてしまいます。
あやまる圭一郎におじいちゃんが放った一言とは。
また中学一年生の頃、科学部に入部した来人は同じ部の権守さんへ秘かな思いを抱いています。
そして文化部の発表会では彼女と同じ班になれたのですが、テーマは「幽霊の研究」。
そしてパオーンに現れるというのっぺらぼうの正体を探ろうと、店で張り込みをする来人たち。
果たしてその正体とは。
まとめ
卵がたっぷり入った世界一のミルクセーキ、チキンがゴロゴロ入ったケチャップごはんにふわとろ卵の完璧オムライス、どんなにお腹いっぱいでも食べたくなっちゃう魔法のナポリタン。
うさん臭い方言を使い回す陽気なおじいちゃんと、料理上手で地獄耳のおばあちゃん。
この二人とメニュー、そして店が大好きな孫の来人とともに、個性あふれる客たちを愛情たっぷりのメニューでもてなし、彼らの悩みや思いにやさしく寄り添います。
近くにあったらぜったい通いたい!と思える、心もおなかもポカポカとあたたかくなる物語です。
<こんな人におすすめ>
個性的な人物が集まる昔ながらの喫茶店で起こる人間模様の話を読んでみたい
おいしい料理や飲み物が出てくる話が好き
椰月 美智子のファン
人も料理もあったかいなあ。
おばあちゃんの魔法の
ナポリタン食べてみたい〜!!
いつでも自分自身を取り戻せるような
ホッとできるお店よね。
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