
こちらは商店街で起こる事件について
焼き鳥屋の姉妹が協力して
真相を探っていく物語よ。

ほうほう三姉妹探偵か。
商店街ではどんな事件が
起こったんだ?

老夫婦が営む商店の店先に
一台の車が突っ込んできたの。
運転手は食べていた焼き鳥の串が
喉に刺さって死亡したわ。

それはなんとも凄惨な…
焼き鳥の串が、というと
そりゃあ焼き鳥やの娘も
黙ってられないわな。
果たして真実に辿り着けるのか。
『ぎんなみ商店街の事件簿 Sister編』井上 真偽 (著) 小学館文庫
あらすじ
ぎんなみ商店街に古くからある個人商店に車が突っ込み、運転手が死亡する事故が起きた。
亡くなった運転手は商店街の人気焼き鳥店「串真佐」の三姉妹の長女、佐々美の同僚。
次女の都久音は三女の桃とともに、事件の真相を探るため現場で目撃された人物を捜しはじめるが…。
商店街で起きた事故現場から立ち去った人物とは
焼き鳥屋の娘で「いかにも」な自分の名前をちょっぴり苦手に感じている都久音は、自分の家の商売を友人にも言えずにいます。
ある日、商店街で古くから店を構え、今は七十歳近い夫婦が営んでいる「袴田商店」に乗用車が突っ込む事故が起きました。
夫婦は無事でしたが運転手は死亡。
飲酒し、食べ物を食べながらの運転で操作を誤ったようで、死因はなんと焼き鳥の串がのどに刺さったため。
おまけに死亡した運転手は姉・佐々美の同僚であり、当日も事件前まで共に行動していたため、佐々美も警察から事情を聞かれることに。
さらに現場に居合わせた小学生によると、事故のあと助手席から出てきた人物がいたとのこと。
こうした話を聞いた都久音の友人たちが、商店街についてあれこれ詮索を始めようとしたため、彼女たちを止めるために小学五年生で見た目も頭脳も優れた三女・桃の力を借りつつ都久音は事件の真相を探ろうとします。
まずは現場に居合わせたという小学生から、現場から消えた人物について聞き出そうとする彼女たちですが…。
まとめ
商店街の人気焼き鳥店「串真佐」の三姉妹の真ん中、都久音。
ドジっ子長女、優秀な三女との間に挟まれ、ごく普通の丸顔の高校生であり、店にちなんでつけられた自分の名前をからかわれて嫌な思いをした過去があります。
そこで新たに高校生となった今では、友人たちには実家が焼き鳥屋であることや、自分の名前の由来について言わずにいます。
そんななかで起こった商店街の事故。
関係者に話を聞いたり、事故となった現場を調べるうちに都久音はある事実に気づくのです。
生まれ育った自分の家や商店街の人々と暖かな交流をしつつも、少しずつ変化していく街の様子も感じ取っている都久音。
彼女自身も事件を通して様々な現実や人々の思いを知り、少しずつ成長しているようです。
三姉妹の軽妙なやりとりと推理を楽しめるミステリーです。
<こんな人におすすめ>
商店街で起こる事件の真相を人気焼き鳥店の三姉妹が探るミステリに興味がある
同じ事件を別の立場から見ることでまるで違った出来事のように見える話を読んでみたい
井上 真偽 のファン


ええ〜 そうだったのか!!
思いの外人の思いが絡まりあっていて
深い人間ドラマがある。姉妹のやりとりも
軽快で楽しく、読み応えあるミステリだな。

こちらはSister編なのだけれど
もう一冊のBrother編では同じ事件を
全く違う立場の四兄弟が探っていくわ。
異なる見え方に驚く楽しさもあるので
両方読むのがオススメよ。
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