
こちらは日本昔ばなしを舞台に
巻き起こる事件を推理していく
『むかしむかしあるところに』
シリーズの第三弾よ。今回は
『こぶとりじいさん』の物語などが
登場するの。

毎回驚くようなトリックや
推理が登場シリーズだよな。
今回はどんな事件が起こるんだ?

村の中で殺人事件が発生するのだけど
証拠となった傷のついたこぶの
持ち主によるとそのこぶは自分の
ものではないと言うのよ。

自分についているこぶなのに
自分のものではないだって?
…あっ こぶとりじいさんだから
鬼につけられたってか?
それが本当だとしたら果たして犯人は…。
『むかしむかしあるところに、死体があってもめでたしめでたし。』
青柳碧人 (著) 双葉文庫
あらすじ
『こぶとりじいさん』『耳なし芳一』『金太郎』など、昔ばなしを舞台に巻き起こる謎の事件を推理するシリーズ第三弾。
村で起きた殺人事件の容疑者として捕らえられたのは両頬にこぶをつけた葱之助。
傷のついたこぶが動かぬ証拠となるはずが、当の本人は「これは自分のこぶではない」と主張。
鬼が出没するというこの地域で一体何が起こったのか。
証拠のこぶは鬼に付けられたもの!?
鬼が踊り上手なおじいさんのこぶを取り、そのこぶを踊り下手なもう一人のおじいさんに付けた、という話が残る紫蘇野村で凶事が発生。
奉行所の甚吾が向かい村役人の茄子吉に詳しく話を聞いたところによると、妻のささげと豆左衛門が寝ているところを何者かが押し入り、豆左衛門の頭に鍬を打ち付け殺害。
ささげは無事でしたが暗くて下手人の顔は見えなかったと言います。
下手人を村人たちが探していたところ、雨落山に通じる道から戻ってきた葱之進という村人の顔にあった傷を見るなり、ささげが『あの人よ!」と叫んだのだとか。
彼女は暗闇で犯人の顔を引っ掻いたと証言。
ところが当の葱之進は自分の顔を指し、「これは自分の傷ではない』と主張。
自分の顔についた傷が自分のものではないとは一体どういうことなのか。
犯行のあった夜、雨落山の雨乞い堂で鬼にこのこぶを付けられたという葱之進。
右の頬にこぶを持つ芋三郎のこぶが消えているのを見た葱之進は、自分も取ってもらおうと思い山へ向かったが逆にそのこぶを鬼に付けられてしまったのでした。
豆左衛門殺しの下手人は芋三郎なのか。
はたまた自分の犯行を隠そうとする葱之進の虚言なのか。
当の本人に詳しく聞くため芋三郎のもとをたずねようとする甚吾に対して茄子吉は困った顔で答えます。
『芋三郎は生まれつき、口がきけぬ男なれば…』と。
まとめ
体の一部を取り、別の人間にくっつけた。
そんな伝説が残る村で起こった殺人事件。
動かぬ証拠となる傷のついたこぶがある有力な容疑者・葱之進はこのこぶは自分のものではないと主張。
もともとのこぶの持ち主・芋三郎は口がきけない。
奇妙で不可思議な状況な中、事象を時系列に並べ、鬼の所業について考えをめぐらせる甚吾がたどりついた真相に驚き、さらにもう一段オチのあるところに思わず唸ります。
日本昔話とミステリーが出会う驚きのシリーズ、完結編です。
<こんな人におすすめ>
日本昔話を舞台に巻き起こる事件を解く斬新なトリックや設定に驚くミステリーに興味がある
「むかしむかしあるところに」シリーズのファン
青柳碧人のファン


うおう〜〜 そういうこと!?
昔話ならではの設定を活かした
トリックと推理がお見事すぎる!!
楽しい〜〜〜(≧∀≦)

本作で一旦シリーズ完結というのが
惜しまれるわね。『赤ずきんちゃん』
シリーズのほうはまだ続くようなので
こちらも楽しみにしたいわね。
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