イラストブックレビュー

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ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『館島』東川篤哉 (著)創元推理文庫

岡山で有名な経営者であり建築家でもあった十文字和臣は、自身が最後に手がけた別荘で変死体となって発見された。半年後、未亡人の意向により下の別荘へ関係者たちが集められる。嵐が近く天候の中、館で新たな殺人事件が発生。若き刑事、隆行と女探偵の沙樹は過去に起こった事件とともにその謎に迫っていく。
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『蔦屋の息子(二) 歌麿、天賦の才』泉 ゆたか (著)

耕書堂は吉原の手引書で名を挙げ、江戸の大版元の一つとしても認められている。主人の蔦屋重三郎から「お前を息子として扱う」と言われた奉公人の勇助は、ある日歌麿という絵師の世話を目地られる。才能はあるが気力がなく苛立った様子を見せる歌麿に、江戸の人々の心に残るような絵を描かせることができるのか。
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『掬えば手には』瀬尾 まいこ (著)

見た目も、頭の出来も運動神経も何ひとつ突出したところがない、ごく普通の大学生・梨木匠。しかし、人の心が読めるという特別な力を持ち人間関係の構築に役立っていた。ところが、新たに店で働くことになった常盤さんの心は硬い空気をまとい、なかなか開いてくれなくて…。
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『ワトソン力』大山誠一郎 (著)

若くして念願の刑失調捜査一課へ配属となった和戸宋志には特殊な能力がある。それはそばにいる人間の推理力を飛躍的に工場させる不思議な力。奇妙なダイイング・メッセージ、雪の中で起こった銃殺事件など、和戸の周囲で起こる事件に人々は推理を巡らせていく。
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『木曜殺人クラブ』リチャード・オスマン (著)

高級高齢者施設『クーパーズ・チェイス』には未解決事件を検証して推理を楽しむ『木曜殺人クラブ』が存在する。ある日、施設を共同経営するメンバーの一人が殺害される事件が発生。木曜殺人クラブのメンバーたちは地元警察へ巧みに取り込み情報を聞き出し、推理を展開していくが。
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『火山のふもとで』松家 仁之 (著)

大学を卒業し、村井設計事務所へと入所した坂西徹。時代が移っても変わらぬ美しさを持ち、使い勝手の良い建物を生み出す先生のもとで、事務所のメンバーたちとともに北浅間の「夏の家」に移動しコンペの作業へ集中していた。浅間山のふもとでのかけがえのない日々を美しく描き出す物語。
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『ちびねこ亭の思い出ごはん 麦わら猫とそら豆のパスタ』高橋由太 (著)

高校を卒業した後、実家を離れて千葉県の介護施設で働く瀬楽晄は、入居者の鈴森海子と仲良くなる。しかし、彼女は年を経るとともに身体の不調を訴え始め、病が見つかり亡くなってしまう。哀しみにくれる晄は海子の部屋に残されていた一通の手紙を発見。そこにはちびねこ亭に行くようにと書かれていた。
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『しろがねの葉』千早 茜 (著)

貧しい村から一家で逃げ出す途中に、父母と生き別れとなった少女ウメは、銀の気が視えると謳われた稀代の山師・喜兵衛に拾われ、石見銀山の坑道で働きはじめる。男たちの活躍を支えていたウメだったが、彼らの体が蝕まれていくことをどうすることもできなかった。
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『冥土レンタルサービス』藤崎 翔 (著)

冥土の世界には生き物の姿を借りてしばらく現世に戻ることができるサービスが存在する。虫や鳥、犬や猫など生前に積んだ徳により付与されるポイントに応じて希望の生物を選ぶことが可能。冥土へとやってきた八人の男女は、どの生物を選択し、現世で誰に何を伝えるのか。
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『シェニール織とか黄肉のメロンとか』江國 香織 (著)

五十代後半になった民子、理枝、早希は学生時代から続いている仲良し三人組。年老いた母と二人で暮らす作家の民子のもとへ、イギリスでの仕事を辞めた理枝が転がり込んできた。専業主婦で大きな息子がいる早希にも声をかけ、三人はビストロで再開の祝杯をあげる。