
こちらは日々の忙しさと
不眠に悩む一人の女性が
深夜に営業するレストランで
提供される至福の料理で
元気をチャージしていく物語よ。

深夜に営業しているって
居酒屋みたいな店か?

フランスで修行を積んだシェフが
スープから肉料理まで素材から
丁寧に吟味して調理した料理を
食べることができるお店なの。
朝まで営業しているのよ。

へえ〜。終電を逃してそんな
美味い店に行けるのもいいな。
疲れもなんだか吹っ飛びそうだ。
『キッチン常夜灯』長月 天音 (著)角川文庫
あらすじ
チェーン系のファミレスで店長を務めている南雲みもざは仕事に追われ忙しい毎日を過ごしている。
仕事を終えた深夜、路地裏にひっそりと営業している「キッチン常夜灯」へ足を踏み入れたみもざ。
この店で出される料理はどれも至福の味わいで、疲れて固くなっていたみもざの心をやさしくほぐしていく。
深夜にぽっかりと浮かぶ店の灯り
洋食店「ファミリーグリルシリウス」の店長、みもざは不眠に悩まされており、仕事で疲れているのによく眠れない日々が続いていました。
そんなある夜、みもざの住むマンションの別室で火災が発生し、消化活動の放水によりみもざの部屋は水浸しに。
しばらく会社の寮でお世話になることになったみもざは、管理人の金田さんから以前に近所で深夜に美味しい料理を食べたことがあるうと聞き、その店を探してみることに。
忙しい土日出勤では賄いを食べる暇もなく、缶コーヒーとエナジードリンクで1日を終え帰路へ。
そしてあらかじめ調べておいた、かつて金田さんが行ったという店「キッチン常夜灯」へ。
古ぼけたマンションの一階に、行灯のようにシンプルな看板がぽっかりと浮かびます。
こぢんまりとしながらあたたかな雰囲気の店内、明るいけれど踏み込み過ぎない心地良い、ソムリエ・堤千花の接客に緊張していたみもざの力がふっとゆるみます。
そして無口なシェフ、城崎恵が腕をふるってくれた一皿は牛ホホ肉のワイン煮。
メイン一品やスープのみでもOK、といった仕組みです。
そして肉を口に入れたとたん「美味しいです!すごく美味しい」と思わず何度もも言うみもざ。
いつもは眠れないことに焦りを感じているのですがその夜はぐっっすりと眠れました。
元気をもらえ、また仕事に力を入れるみもざ。
しかし入社二十年目の永倉さんはベテランではあるものの各店を転々と異動を繰り返し、仕事へのやる気も感じられない上に口も悪いという人物。
ラストオーダーギリギリにやってきた家族に言った文句に、思わず反論してしまったみもざ。
休みの日にこっそりシリウスの客としてやってきたみもざはてんてこまいの店の状況に「手伝いに入ったほうがいいのか」と感じましたが、そこで永倉さんの声を耳にして…。
まとめ
ファミレス店長として働くみもざは全体を見て自分も動き、止まる暇がないほどくるくると動き回り、疲れているのに不眠症。
自分の至らなさに悩んだりとストレスフルな日常です。
そんな彼女にとって、こっくりとした旨みある肉料理や野菜の優しい味わいが身体に染み込んでいくようなスープは心のこわばりをほぐし前向きに考える力を与えてくれるのです。
感動と美味しさに胸が温かくなる物語です。
<こんな人におすすめ>
美味しい料理が出てくる物語が好き
こわばった心を美味しい料理でやさしくほぐしてくれるようなビストロを描いた話に興味がある
長月 天音のファン


疲れている時の深夜ってテンション
下がるけど、こんな美味い料理に
出会えるとしたらワクワクしちゃうな。

自然と笑みがこぼれてしまうような
お料理は人を幸せに、そして元気に
してくれる力があるのよね。
本やイラストレビューが気に入っていただけたらポチッとお願いします。



