のこ
こちらはちょっとクセのある
事件や謎に、個性の強い人物たちが
のぞむミステリ連作集よ。
ぬこ
クセが強いというと
たとえばどんな?
のこ
150万年前の死体の謎、殺害された
被害者の脳を移植して、その残像から
犯人を探る、とか。
ぬこ
なんじゃそりゃ!!
それをどうやって解決するのか
気になって仕方ないじゃないか〜11
『大きな森の小さな密室』 小林 泰三 (著) 創元推理文庫
あらすじ
社長のお使いで訪れた森の奥深くにある別荘で、主人が殺された。
犯人は六人の客のうち、いったい誰なのか。
表題作「大きな森の小さな密室」のほか、安楽椅子探偵、日常の謎など、クセのある事件や謎に、個性の強い登場人物たちが挑む。
別荘で起こった密室殺人の謎に挑む、近所のお年寄り、徳さん。
愛人をホテルで殺害し、完璧なアリバイを持つ男のトリックを解く、依頼が来ない弁護士・西条。
自らを殺人者と称し、バカは嫌いと同僚をディスる女性・礼都がある男を殺した犯人を言い当てる。
まとめ
謎自体も、何と150万年前の死体(!)であるとか、殺害された被害者の脳を移植し、その残像から犯人を探る、など「んなわけあるか!」とツッコミを入れたく成るような、驚きの内容です。
おまけに登場人物たちも強烈な個性の持ち主。
SFやファンタジー要素を含むショートショートのような、笑いあり、脱力あり、そして時に唸る、他とは一味違うミステリ連作集です。
<こんな人におすすめ>
設定がちょっと変わっているミステリを読んでみたい
個性派探偵たちが活躍するミステリが好き
小林 泰三のファン
リンク
ぬこ
ミステリーのようなファンタジーのような。
むちゃくちゃだけどおもしろい!!
のこ
他に類を見ないような、個性的な
ユーモアをたたえたミステリーね。
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