ミステリー

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『たかが殺人じゃないか: 昭和24年の推理小説』辻 真先 (著)

終戦から四年が過ぎた昭和二十四年。学制改革により風早勝利の学年は最後の一年を男女共学で過ごすことに。推理作家を目指し、推理小説研究部の部長を務める勝利は、顧問の別宮操の勧めにより、映画研究会と合同で合宿を行うことに。そこで彼らは密室殺人事件に遭遇する。さらに台風が襲来した夜、撮影のために学校隣りの廃墟へと集まっていた彼らは新たな死体を発見する。
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『貴族探偵』麻耶雄嵩 (著)

信州の山荘で社長の死体が発見された。現場は鍵のかかった密室。果たして自殺か、他殺か。警察の捜査陣の前に颯爽と現れた一人の男は「貴族探偵」と名乗り、警察上部への強力なコネを用いて捜査に介入。しかし実際に現場を確認し、推理をするのは彼の使用人たち。未だかつてない「何もしない探偵」が登場する5編を収めたミステリ。
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『月下美人を待つ庭で 猫丸先輩の妄言猫丸先輩シリーズ』倉知 淳 (著)

小柄で童顔、大きなまん丸飲の目と、ふっさりと垂れた前髪がまゆの下まで下がっている。だぶだぶの黒い上着を羽織り、しなやかな猫を連想させる縁困る先輩。彼が現れるところには、不可思議な出来事が。人なつこい様子でするりと人の間に入り込み、巧みな話術で聞くものを惑わす。と思えば切れ味鋭い推理を披露する猫丸先輩のミステリ。
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『ハッピーエンドにさよならを』歌野 晶午 (著)

両親は姉を可愛がり、妹である私のことを嫌っている。姪の理奈からそう聞かされ、いいかにい自分が不公平な目に遭っているかを聞いてあげていた美保子。理奈は何やら決意した様子で…(「おねえちゃん」)。娘を名門幼稚園へ入れるため過密なスケジュールを組み、お金をかけて習い事をさせてきた真智子。いよいよ試験本番の日を迎えたのだが(「防疫」)。日常のちょっとしたズレから戻れない場所へと転がり続け、幸せな結末を迎えることのできなかった、11の物語。
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『プロジェクト・インソムニア』結城真一郎 (著)

睡眠障害ナルコレプシーのために職を失った蝶野は、中学時代の同級生・蜂谷から人体実験へと誘われる。「プロジェクト・インソムニア」と名付けられたその実験は、選ばれた七名が九十日間夢の世界で毎晩生活をする、というもの。それは望んだとおりのものを作り出すことができる理想郷であり夢の中で死ぬことはない。そう説明を受け参加を決めたが、メンバーの死体が夢の中に現れる。そして現実の世界でも死者が…。
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『銀色の国』逸木 裕 (著)

NPO法人「レーテ」で自殺志願者のセーフティネットとしての活動を行なっている田宮晃佑のもとに友人の悲報が届く。亡くなる前、VRにのめり込み飛び降り自殺したのだという。VRが自殺に関係しているのでは、と考えた晃佑は元ゲームクリエイターである友人の城間宙とともに調査を開始。仮想現実の世界で人を死へと誘導することは可能なのか。そして晃佑たちは彼らの死を止めることができるのか。
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『雪月花』北村 薫 (著)

本の世界には、実に様々な驚きと発見がある。ホームズの相棒、ワトソンの、知られざるミドルネーム。誰もが知っていた句の本当の作者。出会った人から、はたまた自分の頭の奥に眠っていた記憶から、言葉や文章はつながり、広がりを見せ、やがて目の前に見事な着地を見せたりする。
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『蝉かえる』櫻田智也 (著)

昆虫好きの青年、魞沢泉(えりさわせん)は旅先で様々な謎に出会う。山形盆地で出会った青年が十六年前に見た幽霊、知人のペンションに宿泊していた客が転落死した理由、アフリカから帰国した友人が持ち帰ったもの…。飄々としいた佇まいでその場の空気にするりと馴染む彼が、旅先で遭遇した謎と意外な真相を描く5編を収めたミステリー。
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『無実の君が裁かれる理由』友井羊 (著)

大学生の牟田幸司は、同じ大学の鈴木亜梨朱に対するストーカー行為を疑われる。全く心当たりがないが、情報が拡散され、周囲から嫌悪の目を向けられ困惑。バイト先の店主から「冤罪の専門家」として遠藤紗雪を紹介される。牟田の無実を証明するため、紗雪が亜梨朱から状況を詳しく聞き出し、牟田と二人で現場の再現を行う。その検証で明らかになったこと、そしてストーカー事件の真相とは。
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『スイーツレシピで謎解きを 推理が言えない少女と保健室の眠り姫』友井 羊 (著)

高校生の菓奈は吃音があり、なるべく人前で喋ることを避けるようにしていた。うまく話せない菓奈の話をじっと聞いてくれるクラスメイトの真雪君はお菓子作りが得意なスイーツ男子。ある日、真雪が保健室の眠り姫こと篠田悠姫子に頼まれて作ったチョコレートが家庭科室から紛失。チョコが消えた理由や状況を考え、真相にたどりいついた菓奈は、犯人を前につっかえながらもその推理を伝える。