木内 昇

イラストブックレビュー

ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『占』木内 昇 (著)

咲山町の一軒家に、翻訳の仕事をしながら独りで暮らしていた桐子は、家の修繕に来た大工の伊助と深い仲になる。伊助は生き別れとなった義妹がおり、何よりも大切なのだと言います。それでは自分の存在は何なのかと怒り、悩む桐子は時追町の占い館で伊助の気持ちを見てもらうのだが…(「時追町の卜い家」)。「占い」から欲しいものを求め、振り回され、混乱しながらも、自分なりの真実を求めて力強く生きていく女性たちの姿を描いた短編集。
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絶望と希望の間をさまよい 懸命に生きる人々の姿を描く

『茗荷谷の猫』木内 昇 (著) のイラストブックレビューです。武士の身分を捨て、植木職人となり、これまでにない桜を作り出そうとした徳造。しかし、妻のお慶の様子が変わってきて…(「染井の桜」)。幕末から昭和にかけて、各々の人生を燃焼させた名もなき人々の姿を描く9つの短編集。