祥伝社文庫

イラストブックレビュー

「本当の悪人」は誰なのか そしてその報いとは

社長の財前彰太は、妻の由布子、娘の美華と幸せに暮らしていた。しかし、ニュースで流れた女性拉致事件の内容に強い不安を覚える。その手法はかつて自分が耳にしたと同時に、由布子と結婚するために犯した、ある罪を思い出させるものだった。
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黒と白、光と影が生み出す 美しく底知れぬ恐怖

ピアノ調律師の一藤麻衣子が子供の頃に育った、愛媛の山奥にある七富利村はダムの底に沈み、現在は水の中。他人と深く関わらないよう注意深く過ごす麻衣子に美人ピアニストの兄が近づき、そして麻衣子の過去を探ろうとする男も現れる。
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開かない扉をめぐる 天才二人の息詰まる頭脳戦

大学時代の仲間七人が、中の兄が経営するペンションへと集まった。伏見亮輔は客室で後輩の新山を殺害し、外から入って来れぬよう扉に細工して密室状態を作った。犯行は成功したかのように見えたが碓氷優佳だけは状況に疑問を持ち、その偽装工作を明らかにしていく。
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その恋には、理由がある。

『吉祥寺の朝日奈くん』中田 永一 (著) のイラストブックレビューです。吉祥寺のとある喫茶店に通いつめている朝日奈。そこで働く細身で美人の女性、山田真野に会いたくて通っている。ある日、ふとしたきっかけで会話を交わし、連絡も取り合うようになったが、彼女には何か裏があるようで…。
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干支にまつわる十一の神社に守られた街の事件とは

『矢上教授の夏休み』森谷明子 (著) のイラストブックレビューです。東京から二時間足らず、十二支を祀った神社にぐるりと囲まれた街、こぶし野。この街をテーマにレポートを作成しようとやってきた大学生の咲。駅のベンチでうたた寝をしてしまった咲は、不思議な言葉を耳にする。
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スーツケースの半分に居れるのは自分の未来

『スーツケースの半分は』 近藤史恵 (著) のイラストブックレビューです。真実はフリーマーケットで青いスーツケースに一目惚れし、購入。やがてそのスーツケースは友人たちに手渡され、世界中を巡るうちに、やがて「幸運のスーツケース」と呼ばれるようになり…。
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ひとりだから見える、感じられる「ひと」とのつながり

『ひと』 小野寺史宜 (著)のイラストブックレビューです。三年前に父親を亡くし、鳥取で一人暮らしをしていた母が突然亡くなったという連絡を受けた大学二年生の柏木聖輔。大学を中退し、ふと立ち寄った惣菜屋で、五十円のコロッケを見知らぬお婆さんに譲ったことから、不思議な縁が生まれていく。
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人生の崖っぷちで土を耕す

『農ガール、農ライフ』  垣谷美雨 (著)のイラストブックレビューです。水沢久美子、三十二歳。派遣切りに遭ったその日、同棲相手から「結婚したい相手がいるから出ていってくれ」と告げられる。TVで見た「農業女子」に、自分が進むべき道はコレだ!と感じ、早速田舎に引っ越し、農業を目指すべく動き出すのだが…。
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家族のゆがみを描く 予測不可能な九つの結末

『夫の骨』 矢樹純 (著)のイラストブックレビューです 。夫の孝之が山で遭難し、亡くなってから一年が経った。ふと思いたち、物置の整理をしたところ、小さな桐箱に入った乳児の骨を見つける。二年前に亡くなった義母が産んだのか、子供の父親は誰なのか。猜疑心に囚われた私は…。表題作「夫の骨」ほか家族の歪みを描く九つの短編集。
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日本と日本人における「天皇」の存在とは

『落陽』 朝井 まかて (著) のイラストブックレビューです。明治天皇崩御直後、渋沢栄一ら東京の財界人たちは神宮造営を計画。一方で帝国大学農科大学の本郷は「東京に神宮林にふさわしい森を造るのは不可能」と反論。東都タイムスの記者、瀬尾亮一は同僚と取材するうちに「明治天皇」という存在について思いを巡らせていく。