アルマジロの手:宇能鴻一郎傑作短編集

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『アルマジロの手:宇能鴻一郎傑作短編集』宇能 鴻一郎 (著)

淡路島の夜の公園で出会った老人は姫君に恋した狸について語りはじめた(「心中狸」)。不穏な空気がつきまとう「アルマジロの手」、むさぼり喰う快楽うに溺れる男を描く「月と鮟鱇男」の他、官能の深みに身を沈めていく数型と生の悲しみが胸に迫る七編の物語。