坂井希久子

今年七十になる廉太郎は、四十二年連れ添った妻・杏子が末期ガンで余命一年の宣告を受ける。会社一筋で生きてきて家のことは何ひとつできない廉太郎。娘からは母を解放してやれと責められ、妻のいなくなった生活を想像し、がくぜんとする廉太郎。長年連れ添った夫婦の後悔と絆、そして愛を描く物語。

百貨店のバイヤーとして働いていた三十八歳の長谷川芹は、京都西陣織の由緒ある織屋の一人息子、板倉充と恋仲に。充の両親は十一歳年上の芹との結婚に大反対。芹は充とともに京都に移り住み、なんとか二人の結婚を認めてもらおうとするのだが。

『虹猫喫茶店』 坂井希久子 (著) のイラストブックレビューです。一浪して受けた本命の大学の医学部が不合格となり、しぶしぶ受けた獣医大学に合格、入学した僕。友達もできず、ヒマを持て余し、目についた「猫の世話をするだけの簡単なお仕事」というバイトをすることになったのだが…。