こちらは望むものが無料で
手に入るという世界に
迷い込んだ女性が、この世界の
秘密を探ろうとする物語よ。
タダて欲しいものが手に入る
なんて最高じゃん!
オレならちゅーる一年分頼むけど?
ただ、車などは頼めないの。
他にもこの世界なりのルールが
あるようよ。
ほほう。この世界の正体は
一体どんなものなんだろうな。
気になるぜ。
『雨の庭』 友浦 乙歌 (著) 文芸社
あらすじ
ボタンひとつで通販サイト「天蔵」から何でも取り寄せることができる。
食品、雑貨、衣料品、家電、家具。注文すればシロネコの作業着を着た配達員がすぐに届けてくれる。
しかも代金はタダ。
いつからかこの世界にやってきた律歌はここがどんな世界なのかを調べようと、隣人の北寺とともに行動を起こしていく。
制限があるらしい天蔵の買い物とこの世界のルールが明らかになるにつれ、思い出せずにいた律歌の過去の記憶よよみがえっていく。
この世界に来る前の記憶を失くしている律歌は、優しく律歌の面倒を見てくれる隣人の北寺とともに何も心配するようなこともなく、楽しく過ごしていました。
ふとこの世界はどうなっているのか?と思い立った律歌は北寺と協力して調査を試みます。
誰かの手によって作られたこの世界の監視の目をかいくぐり、見つけ出した世界の正体と、律歌の過去とは。
まとめ
思いの向くままに、エネルギッシュに突撃する律歌。
そんな律歌が今この世界にいるのには理由があったのです。
強い信念と情熱を持つがゆえの苦しみや挫折。
そしてそんな彼女を支え、そしてともに歩もうとする者たち。
望みを手にいれるにはあまりにもつらい道のりだけれども、だからこそ手にした喜びは大きく、何よりも代えがたい価値を持つのです。
<こんな人におすすめ>
何でも手に入る世界で暮らしてみたい
日本の近未来に興味がある
コンピューターが管理する世界を描いたSFファンタジーを読んでみたい
律歌にこんな過去があったとは…。
幸せとは何か、そして使命を
達成することの大切さを
教えてくれる物語ね。
本やイラストレビューが気に入っていただけたらポチッとお願いします。