こちらは『ロンドン謎解き結婚相談所』の
第2弾よ。今度はなんと、王女の結婚相手の
身辺調査を請け負うことになるの。
なんと!そいつは大掛かりな話だな。
王女の結婚相手はどんなやつなんだ?
この王子の母親が、かつて
夫以外の男性と関係を持っていて
王子がその浮気相手の息子である
可能性もあるの。しかもその証拠品を
めぐって脅迫騒ぎまで起こるのよ。
とんでもないスキャンダルじゃないか!
アイリスとグウェンは無事に解決できるのか!?
『王女に捧ぐ身辺調査 ロンドン謎解き結婚相談所』
アリスン・モントクレア (著), 山田 久美子 (翻訳) 創元推理文庫
あらすじ
戦後のロンドンで結婚相談所を営むアイリスとグウェンのもとに、一件の依頼が舞い込んだ。
エリザベス王女が想いを寄せるフィリップ王子の母親のスキャンダルについて、極秘に調査をしてほしい、という内容。
英国王妃に仕えるグウェンのいとこからこの依頼を受け、スキャンダルの真偽、そして脅迫犯を捜し出すべく、アイリスとグウェンの二人はロンドンの街を駆けめぐる。
今度の依頼は王女の結婚相手の身辺調査!?
フィリップ王子の母親がかつて夫以外の男性と関係を持ち、しかもその男性がフィリップ王子の父親である可能性が…。
二人のやりとりが書かれた証拠の手紙を受け取るため、脅迫犯の指示通り、お金を持って指定の場所へとやってきたアイリスとグウェン。
しかし彼女たちを出迎えたのは一人の男の刺殺死体でした。
現場をざっと調べ、手紙がないことを確認したアイリスとグウェンは急いでオフィスへ戻ります。
すると戸口に銃を持った男が現れ「金をもらいにきた」と言うのです。
手紙を所有している脅迫者がこの男であることは間違いない。
そう判断した二人が取った行動とは。
そして殺害された男性の正体と、この男を殺した犯人はいったい誰なのか。
まとめ
アイリスはなるべくなら接触したくない、かつての上司にも連絡を取り、調査を進めます。
また、女性としての魅力を再び外に出しはじめたグウェンも、調査の大事な役割をつとめています。
王室のスキャンダルを背景に、手に汗握る展開と劇的な結末。
軽快な会話と機転の利いた二人の女性の活躍が痛快なミステリーです。
<こんな人におすすめ>
戦後のロンドンで結婚相談所と事件解決に活躍する女性たちを描いた話を読んでみたい
前作『ロンドン謎解き結婚相談所』を読んだ
アリスン・モントクレア のファン
いいねえ〜。グゥエンの魅力が
ますます増しているじゃないか。
優秀なアイリスも弱さを持っている
ところがまた人間味に溢れているんだよな。
ウイットの利いた会話は
相変わらず冴えているわよね。
そして物語の展開もお見事で
最後までぐいぐいとひきつけられる
ミステリーね。
前作『ロンドン謎解き結婚相談所』の良いラストブックレビューはこちらからご覧いただけます。
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