2023-01

イラストブックレビュー

ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『銀二貫』高田 郁 (著)

安永七年(一七七八年)。大坂を襲った大火災「天満焼け」の被害に遭った「天満の天神さん」への寄進、銀二貫を持っていた寒天問屋「井川屋」の店主、和助。天神さんへ行く途中、仇討ちにより父を斬られ、その息子までもが刃を向けられる場に遭遇し、その仇を銀二貫で買う。息子は「松吉」と名付けられ、井川屋の丁稚として生きることに。商いを教えられ、多くの人と出会い、別れをくり返す中、商品である寒天への知識と愛着を深めていく。
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『増補版 九十歳。何がめでたい』佐藤 愛子 (著)

身体のガタが来ているというのに、声が大きいために元気なばあさんだと思われて困る。スマホとは何ぞや、便利になった生活で失われたものは何か。九十歳を過ぎた今思ううこと、起こることを笑いと涙あふれる文章でイキイキと綴るエッセイ集。
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『楽園とは探偵の不在なり』斜線堂 有紀 (著)

いつの頃からか、この世界には天使が現れるようになった。グロテスクな見た目を持つこの天使は、2人以上殺した人間を即座に地獄へと引き摺り込む。探偵の青岸焦は、大富豪である常木に誘われ、天使が多く集まる常世島へとやってきた。この島で、起こるはずのない連続殺人事件が。犯人はなぜ、天使によって地獄に落とされずにいるのか。またどのようにして犯行に及んだのか。
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『シュガータイム』小川 洋子 (著)

大学四年生のかおるは、自分の食欲が普通でないことを感じ、食べたものを記録するために日記をつけはじめた。恋人である大学院生の吉田さんとの関係、親友の真由子との語らいと、ちょっとした冒険、そして弟・航平と過ごす時間。青春最後に流れる、美しく透明な時間を描く物語。
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『いちねんかん』畠中恵 (著)

江戸の大店、長崎屋の店主とその妻が九州へ湯治にい行くことに。跡取り息子の一太郎は両親が不在の一年間、主として店を預かることになった。ところが、商品をかすめ取ろうとするいかさま師の登場や疫病の流行、大坂の大店からの無理難題など次々と災難がやってくる。妖たちは何とか一太郎を助けようとするが、無事にこの一年間を乗り越えることができるのか。
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『サード・キッチン』白尾 悠 (著) 河出文庫

ある人物の援助を受け、アメリカの大学に留学することができた尚美。会話がうまくいかず、ほぼひとりぼっちで過ごす毎日。ある日、人種や性別などあらゆるマイノリティが集う特別な食堂「サード・キッチン」に招かれます。学生たちが自らの手で作る多国籍料理に心を満たされますが、同時に尚美自身が差別や偏見の目を持っていたことに気づきます。傷つき、傷つけ合いながら仲間を信じ、支えつつ前を向いて進んでいく若者たちの姿を描く、感動の青春物語。
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  『シーソーモンスター』伊坂幸太郎 (著)

昭和後期。人々がバブルに沸くころ、ごく普通の家庭である北山家では、かつて情報員だった経歴を持つ妻・宮子と姑のセツによる激しい争いが怒っていた(「シーソーモンスター」)。アナログ回帰の近未来、配達人の水戸は一通の手紙の配達を依頼される。ところがこの手紙をきっかけに、ある事件に巻き込まれ、因縁の相手である檜山に追われることに(「スピンモンスター」)。時空を超えてつながる、逃れられない「運命」とは。
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『マンガでわかる! 気分よく・スイスイ・いい方向へ「自分を動かす」技術 』

勉強や仕事をしなくてはいいけないのについ他のことに目移りしてしまう、ダイエットしたいのに食べてしまう。頭では理解しているのに、望ましくない行動に出たり、動けなかったりするのは、自分をコントロールしきれていないから。本書では、そうした自制力を身につけるための方法を漫画を交えてわかりやすく解説。
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『魔女たちは眠りを守る』村山 早紀 (著)

桜の花びらが舞い散る春の宵、古い港町に若い魔女の娘がふさふさした毛におおわれた黒猫とともに帰ってきた。長く赤いくせっ毛の魔女の名は七竈・マリー・七瀬。旅の途中に寄った、かつて住んだことのある町で「魔女の家」と人の子に呼ばれているカフェバーに滞在しながら、人の子の生き様と死を時に手助けしながら見守っていく。
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『涼音とあずさのおつまみごはん』内田健 (著)

三十歳の有村涼音と一つ歳上の妻、あずさの夫婦は結婚して三年になる。フルタイム共働きの二人は、マイホームの取得を目指して節約し、日々工夫をしながら交替で食事を作る。そんな夫婦の、ゆるくて美味しい日常を描く物語。