2023-04

イラストブックレビュー

ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『スター』朝井 リョウ (著)

新人の登竜門として名高いフィルムフェスティバルで、大学生ながらグランプリを受賞した立原尚吾と大土井絋。大学卒業後、尚吾は敬愛する映画監督が率いるチームの一員として、絋はひょんなことからYoutubeチャンネルの動画制作を請けることに。彼らが作りたいと考え、目指した映像と、彼らに待ち受ける試練とは。
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『こんな日は喫茶ドードーで雨宿り。』標野 凪 (著)

駅から続く坂を登り、横道を入ったところにあるおひとりさま専用カフェ「喫茶ドードー」。髪がもじゃもじゃでひょろりと背が高い男性、そろりが店主をつとめっるこの店には、がんばりすぎてお疲れ気味のお客さんがやってくる。。堅くこわばった心が美味しい料理でほぐれていくシリーズ第二弾。
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『綺譚集』津原泰水 (著)

散策の途中で出会った少女がバラバラにされていく「天使解体」、姉とともに祖父の殺害を図る「サイレン」、美しいものを描きその生命を絵の中に閉じ込める画家の末路を描く「赤假面傳」。ホラーや幻想う小説が多様な武運隊で描かれる、グロテスクで鮮やかな十五の物語を収めた短編集。
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『やせる石鹸(下) 逆襲の章』歌川たいじ (著)

40キロもの減量に成功し、別人のような姿になり人生を謳歌しいているかのように見えた同級生のよき子は拒食症からの心不全で死んでしまう。巨デブ女子・たまみは太っているというだけで意味もなく傷つけられる世の中を変えることを決意。そんなたまみのもとに志を同じくした巨デブたちが次々と集まり始める。彼女たちが挑んだ戦いの行方は。
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『親王殿下のパティシエール(7) 糕點師の昇格試験』篠原 悠希 (著)

清の第十七皇子・永璘のもと菓子職人見習いとしいて働く仏華ハーフのマリー。いずれ菓子職人として独立したいと考えているが、そうもいかない難題が次から次へとやってくる。乾隆帝の譲位、故郷フランスで起こった革命の結末、敬愛する主夫妻に降りかかる受難。度重なる試練に立ち向かい、マリーは新たな夢を追いはじめる。
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『やせる石鹸(上) 初恋の章』歌川たいじ (著)

叔母が女将をする料理店で料理を運ぶ仕事をしているたまみ。巨デブである彼女は、幼い頃から指を指されたりからかわれたりしてきたことで、周囲の人との距離を取るように。ところがある日、店に来た客から食事に誘われ告白されたたまみだが、素直にその言葉を受け取ることができない。そんな中、たまみは中学生時代の同級生、よき子と遭遇。当時、同じく巨デブだったよき子はまるで別人のような姿になっていて…。
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『プロジェクト・インソムニア』結城真一郎 (著)

睡眠障害ナルコレプシーのために職を失った蝶野は、中学時代の同級生・蜂谷から人体実験へと誘われる。「プロジェクト・インソムニア」と名付けられたその実験は、選ばれた七名が九十日間夢の世界で毎晩生活をする、というもの。それは望んだとおりのものを作り出すことができる理想郷であり夢の中で死ぬことはない。そう説明を受け参加を決めたが、メンバーの死体が夢の中に現れる。そして現実の世界でも死者が…。
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『占』木内 昇 (著)

咲山町の一軒家に、翻訳の仕事をしながら独りで暮らしていた桐子は、家の修繕に来た大工の伊助と深い仲になる。伊助は生き別れとなった義妹がおり、何よりも大切なのだと言います。それでは自分の存在は何なのかと怒り、悩む桐子は時追町の占い館で伊助の気持ちを見てもらうのだが…(「時追町の卜い家」)。「占い」から欲しいものを求め、振り回され、混乱しながらも、自分なりの真実を求めて力強く生きていく女性たちの姿を描いた短編集。
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『ドミノin上海』恩田 陸 (著)

上海の中でも多くの観光客が集まる中国式庭園、豫園の東にある骨董品店に「『蝙蝠』が上海に入った」と連絡が来る。窃盗されたこのお宝を手に入れるべく、店主の衛春は店を出る。しかし、その品は予定されたものと異なった方法で、何故か人気のホテル、青龍飯店の厨房へ…。ホテルのお客やスタッフ、そこへ動物園からの脱走をはかる猛獣までもが入り乱れ、お宝はこちらからあちらへと移動していく。
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『銀色の国』逸木 裕 (著)

NPO法人「レーテ」で自殺志願者のセーフティネットとしての活動を行なっている田宮晃佑のもとに友人の悲報が届く。亡くなる前、VRにのめり込み飛び降り自殺したのだという。VRが自殺に関係しているのでは、と考えた晃佑は元ゲームクリエイターである友人の城間宙とともに調査を開始。仮想現実の世界で人を死へと誘導することは可能なのか。そして晃佑たちは彼らの死を止めることができるのか。