2023-10

イラストブックレビュー

ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『謎解き広報課』天祢 涼 (著)

東北地方のL県高宝町役場に就職した新藤結子。町に縁もゆかりもない身でありながら、広報課に配属され、広報誌を担当することに。毒舌係長、伊達にしごかれつつ町中を駆けまわり取材する結子は、いく先々で事件に巻きこまれる。
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『幽霊長屋、お貸しします(一)』泉 ゆたか (著)

人々の気を引きそうな毒のある事件が起きると飛んで行って聞き込みをする、読売の「種拾い」をする少女・お奈津。現場で集めた話は種拾いの元締め・金造が記事の内容を見定める。ある日、金造から人が死んだ曰くつきの部屋ばかりを紹介する『幽霊部屋の家守』と呼ばれる男・直吉の話を聞く。直吉の紹介で部屋を借りた者たちを調べるうちに、霊たちの事情を知り…
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『ほたるいしマジカルランド』寺地 はるな (著)

大阪北部の蛍石市にある『ほたるいしマジカルランド』は、個性豊かな女社長と願いごとが叶うメリーゴーランドがあることで人気の遊園地。ここで働く人びとはどこか不器用で何かしら悩みを抱えている、お客様の笑顔のために頑張る彼らの日常がふとしたきっかけで動き出す。
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『盗作・高校殺人事件』【新装版】辻 真先 (著)

一九七X年八月七日、新宿駅の九番線で爆発事件が発生。事故に巻き込まれた高校二年生の牧薩次は病院へと担ぎ込まれ入院することに。同様に被害に遭い入院していた同級生、三原恭助、上野武らと意気投合。退院後に恭助の実家である鬼鍬温泉に、それぞれ彼女を連れて出かけることになった。しかし、そこで彼らは密室殺人事件に巻き込まれてしまう。
コラム

【番外編】映画から見る朝井リョウ原作『正欲』

映画『正欲』のレビューです 朝井リョウさん原作の『正欲』が新垣結衣さん、稲垣吾郎さん主演にて映画化されました。 今回試写会参加の機会をいただき、見てまいりました。 原作では声を失うほどの衝撃を受けましたがさて映画...
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『愛されなくても別に』武田 綾乃 (著)

大学生の宮田陽彩は母親と二人暮らし。学費と家に入れるお金を稼ぐため毎日コンビニでアルバイトをしている。浪費家の母親の顔色を伺いながら家で生活し、友人もなく、遊ぶ時間もない、そんな日々を送る陽彩の日常は、父親が殺人犯と噂される同級生・江永雅と出会ったことで劇的に変化する。苦しみの中から人生に大切なものを選びとっていく若者たちの姿を描く物語。
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『映画化決定』友井 羊 (著)

「きみのマンガ、映画化決定ね!」高校二年生のナオトは、同級生のハルから突然告げられる。高校入学時からいくつもの賞を取る天才女子高生監督・ハルからの申し出を一度は断ったナオトだが、制作現場に立ち合うことを条件として作品の使用に同意。小学生の頃に描いたこの作品を超えるためのヒントが映画作りの中にあるかもしれない、と考える。一方、ハルは大きな秘密を抱えていた。
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『スマホを落としただけなのに 連続殺人鬼の誕生』志駕 晃 (著)

小学三年生の翔太が朝目を覚ますと、天井からぶら下がる母の姿を発見。児童養護施設へと入ることになった翔太はヨシハルという少年と出会う。仲良くなりいっしょに虫を殺して喜んでいたが、その行為は次第にエスカレートし、ついにヨシハルが実行する殺人に翔太は強力することに。スマホを駆使して暴行や殺人を繰り返してきた殺人鬼はどのような少年時代を過ごし、どの瞬間に「怪人」としての人生を歩み始めたのか。
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『ちびねこ亭の思い出ごはん チューリップ畑の猫と落花生みそ』高橋由太 (著)

公立中学校の国語の教師である櫻井登は、妻が急に亡くなった後、幼い娘・桃子を男手ひとつで育ててきた。二十八歳になった桃子は「結婚したい人がいる」と交際相手の平野真佐也をつれてきた。アルバイトをして金をためて店を持ちたいという真佐也。先行きの見えない二人の結婚に反対し追い返した後、二人は事故に遭って亡くなってしまう。登は桃子の職場の同僚から聞いたちびねこ亭へ、二人の遺骨を持って訪れる。
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『異邦人』カミュ (著)

養老院に入っていた母親が死んだ。ムルソーは母親を埋葬した翌日、女と体を重ね、映画を見る。友人の女関係のトラブルから一人の男を殺してしまう。その動機は「太陽のせい」。刑務所に入り、弁護士と話を重ね判事とも会話をするが内容が噛み合わない。裁判で死刑判決を受け、来たる死について考えながら、自分の幸福と最後の望みに気づく。