ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『古事記転生』 サム(アライコウヨウ) (著)

のこ
のこ

こちらはあるバーテンダーが

古事記の世界に神様として転生する

お話よ。日本建国というミッションが

課せられるの。

ぬこ
ぬこ

おお!転生ものね!!

神様だったら無双するんじゃないの?

日本建国だなんてこれまた壮大な

ミッションだなあ。

のこ
のこ

ところが転生したのは下っ端の

神様。兄たちにいじめられたり

している立場なのよ。そんな彼には

様々な難題が待ち受けているわ。

ぬこ
ぬこ

ええ〜〜?

なんか弱そうだけど…

日本神話って強そうな神様が

どんどん出てくるじゃないか。

ミッションクリアできるのか??

『古事記転生』

サム(アライコウヨウ) (著) サンマーク出版

あらすじ

バーテンダーのサムは、バーの経営も人間関係もうまくいかずズタボロの状態。

ある日、常連客とのトラブルに巻き込まれ意識を失う。

目が覚めるとそこは『古事記』の世界。

サムは下っ端の神様・ナムチとして転生していた。

元の世界に戻るには『古事記』の世界で『日本建国』を成し遂げなければならない。

いじめられっ子の下っ端神様として生まれ変わったサムは、神の世界で日本をつくりあげることができるのか。

目覚めたら日本神話の世界で最弱神様に転生!?

脱サラにして兄貴とバーの共同経営を始めたサム。

厳しいことばかり言ってくる兄貴とは最近ろくに会話をしていません。

客の入りは悪く、ようやく来たかと思えば『地獄の常連』ワタリさん。

兄貴にワタリさんの相手をまかせていたものの、彼がナイフを取り出した姿を見て、兄貴をかばおうとしたサムは刺されて意識を失います。

目覚めるとそこは建物一つない草原の中。

そして縄文人のような姿をした大男がサムを見下ろしています。

どうやらサムは「ナムチ」という名の下っ端の神で、大男はナムチの兄でタケルという名のようです。

驚くサムの頭の中に何者かの声が響きます。

サキミタマクシミタマと名乗るその声の主は、ここが数千年前の日本であること、サムがナムチとしてさまざまな試練を乗り越えないとならないこと…。

兄たちと因幡の国の向かったナムチは泣いている白ウサギに遭遇。

事情を聞き助けてあげると、また頭の中に声が聞こえてきて…。

まとめ

因幡の白ウサギや黄泉の国に向かうイザナギなどなじみのある『古事記』の世界に、最弱神として転生したサム。

異世界で憎まれたり理不尽な目に遭い、また助けてもらったりしながら、自分自身の「気付き」を見つけていきます。

物ごとのとらえ方、感謝の気持ち。

古事記の世界を楽しく学びながら、自分自身を見つめ直し、一人一人の心のあり方、そこから成り立っていく国の姿が見えてきます。

失われつつある大切なものを教えてもらえる、多くの人に手に取ってもらいたい一冊です。

<こんな人におすすめ>

現実でうまくいっていないバーテンダーが古事記の世界に無力な神として転生する話に興味がある
古事記の中から見えてくる日本という国と国民のあるべき姿を描いた物語を読んでみたい
現実と向き合う勇気をもらえる話を読みたい

ぬこ
ぬこ

災害や政治。不安要素が多い

今の日本で求められるのは

一人一人が国と自分のあり方を

深く考えることなのかもしれないな。

のこ
のこ

古事記の世界から自分と

日本という国について考える

ことができる、古事記を読んだことが

ない人にも楽しめる一冊ね。

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