2024-05

イラストブックレビュー

ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『にぎやかな落日』朝倉かすみ (著)

八十三歳のおもちさんは北海道で独り暮らし。文句を言ったり笑ったりしながら日々を過ごしていたおもちさんだが、何とこのたび入院することに。人生最後に向かう日々の暮らしと胸の思いを丁寧に描く。
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『アルモニカ・ディアボリカ』皆川 博子 (著)

18世紀のイギリス、亡き者として生きると言い残し去っていった愛弟子のエド、ナイジェルを思い、解剖医のダニエルは傷ついた心がいまだ回復できずにいた。ある日、身元不明の屍体の情報を求める広告依頼が彼らのもとに舞い込む。屍体に描かれた奇妙な暗号を調べるにつれ、ある人物の意外な過去が明らかになっていく。
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『卒業のための犯罪プラン』浅瀬 明 (著)

大学二年生の降町歩の通う「庭大」こと木津川商科大学ではポイント制度が取り入れられており、単位までもがポイントで購入できる。歩もポイントを稼ぐために、不正行為によるポイント取得者を摘発する「監査ゼミ」に所属。ところが調査対象から取引を持ちかけられる。
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『死人の口入れ屋』阿泉 来堂 (著)

警察を辞め、新たに古物商の阿弥陀堂で働くことになった久瀬宗子。ここで扱う品物は単なる古物ではなく「忌物(イミモノ)」と呼ばれる、霊魂が取り憑いた物品。憎しみや恨みを抱えた客にこれらの品を貸し出している。例の力を借りて客たちが手に入れたものとは。
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『いわいごと』畠中 恵 (著)

神田町名主の跡取り息子、麻之助の元に、何と縁談が三つもやってきた。三人とも町名主の娘であり、うち一人は江戸でいちばんの美人。しかし、どの娘もなにやら事情を抱えているようで…。話がまとまらず周囲の人々が気を揉む中、ついに麻之助は祝言をあげることに。
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『ネコシェフと海辺のお店』標野 凪 (著)

仕事、恋愛、子育てなど悩みを抱えた人の前にふいにあらわれるのは、海辺にぽつんと建つ小屋。ここでは料理上手な猫シェフが、悩む彼らにとっておきの料理を振る舞う。豊かな海の幸を使った料理とシェフの言葉に客たちはいつしいか心がほぐれ、自分だけの道を見出していく。
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『あなたが殺したのは誰』まさき としか (著)

中野区のマンションで女性が殴られ、幼い娘が連れ去られる事件が発生。現場には「私は人殺しです」と書かれた便箋が。時は遡り、1990年代はじめ頃、北海道鐘尻島では巨大リゾート「リンリン村」の建設が頓挫。島の未来に期待し裏切られた島民の一人が自殺したことをきっかけに、島では立て続けに不幸な出来事が起こる。島での出来事と現代の事件との関係とは。三ツ矢、田所コンビが事件の真相を探る。
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『雪のなまえ』村山由佳 (著)

小学五年生の雪乃は学校でいじめに遭い、不登校に。ある日父親の航介が会社を辞め、雪乃とともに曾祖父母が暮らす長野で農業をするのだと言い出す。母親の英理子は仕事を続けるため単身東京へ残ることに。豊かな自然と周囲の人々の思いに包まれ雪乃は少しずつ成長していく。
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『女と男、そして殺し屋』石持 浅海 (著)

富澤充は本業の経営コンサルタントに加え、副業で殺し屋をしている。確実に業務を遂行するためには綿密な調査が欠かせない。一方、インターネット通信販売業を営む鴻池知栄も副業で殺人を請け負う。ターゲットの奇妙な行動を目にした彼らはその理由を探り、推理する。
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『孤島の来訪者』方丈 貴恵 (著)

制作会社のAD、竜泉佑樹は無人島のロケに参加。その目的は、参加メンバーを殺害するため。ところが勇気が手を下す前にターゲットは何者かによって殺されてしまう。事件の状況を検分し、推理した佑樹が暴いた思いもよらぬ犯人とは。