こちらは語られることのなかった
日本の歴史を明らかにしていく物語、
『アマテラスの暗号』の下巻よ。
ユダヤ教と酷似した点が
これでもかと出てきたよな。
下巻ではこれがどう展開して
いくんだ?
日本の神、国の成り立ちに
迫っていくのだけど
その秘密を手に入れようと
敵も迫ってきているの。
そんな重大な情報が
敵にわたったら大変だ!!
しかし日本の神や成り立ちって
いったい…。
『アマテラスの暗号(下)』伊勢谷 武 (著)宝島社文庫
あらすじ
日本の神社で宮司を務めていた父親が、ニューヨークで銃により殺された。
父の死の真相を探るため、元同僚たちと日本へやってきた賢司。
古い歴史を持ついくつもの神社をめぐりその成り立ちや伝承を聞くなかで、思いもかけなかったいくつもの衝撃の真実を知る。
一方、ある重要な手がかりとなる絵を探している中国関係者の動きも激しくなる。
賢司がたどりついた真実とはいったいどんなものだったのか。
次々と明らかになる衝撃の事実
ユダヤ人の神道研究家であり、賢司と同様に何者かによって日本ユダヤ教団のラビであった父親を殺害されたナオミ・コーヘンがメンバーとして加わり、賢司とイラージ、デービッド、王らは伊勢神宮へ。
案内をしてくれた元巫女のナオミによる神宮のレイアウト、そしてある神事の解説は彼らを驚かせます。
ここでもまた聖書と日本神話において否定しがたい類似を見せたのです。
それはユダヤ人が古代日本に来たという真実を裏付けるこのでした。
しかし、それは賢司とナオミの父の命が奪われたことと関係があるのか。
一方、中国駐大阪領事の周江は中国にとって大きな武器になるであろう、ある絵を探していました。
失敗すれば自分の命すら危ぶまれる状況のなか、諜報員ヴォルターを使って絵を奪おうとします。
木嶋神社から明らかになる神の御名、そして初代天皇の名前に隠された秘密。
驚愕の事実が次々と明らかになるにつれ、不穏な影が賢司たちを狙い…。
まとめ
ユダヤ人が古代日本に来たという驚きの歴史は、その事実を裏付ける建造物や行事、言葉に至るまで偶然とは言い得ないほど多く存在します。
日本の歴史とイスラエルやユダヤ教、ユダヤ人の歴史が実際の写真や資料を提示しつつ、比較しながら解説、検証していきます。
その情報量の多さにひるみそうになりますが、日本の神がこうして誕生したという経緯や、神事の内容、解釈は非常に興味深く、この国で今現在の宗教観、価値観が育ったことは奇跡と感じる一方で、必然とも思えるのです。
二度三度と読み込み、日本という国の根幹をあらためて自分に根付かせたくなる歴史ミステリーです。
<こんな人におすすめ>
日本という国のルーツに興味がある
これまで明らかになることのなかった日本の歴史の秘密に迫る話を読んでみたい
『アマテラスの暗号(上)』を読んだ
教科書やメディアで知った
歴史と全然違う…
衝撃度もすごいが納得度も
すごい!!
日本という国について
改めて向き合うための
テキストとしても読みたい
物語ね。
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