中山 智幸

イラストブックレビュー

小さなひとつの出来事が時を超えてつながっていく

妻を事故で亡くした佳祐は悲しみの淵に沈んでいた。妻との会話を思い出し、自転車で後ろ向きに下ると時間を遡れるという坂へやってきたのだが(「さかさまさか」)。『時間』をテーマに不思議であたたかなつながりを描く五つの短編集。