光文社文庫

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ひと目でわかる!イラストブックレビュー『アンと愛情』坂木司 (著)

東京デパートの地下一階、和菓子屋の『みつ屋』でアルバイトをしているアンちゃんこと梅本杏子。成人式を迎えても今ひとつ大人になるといいう実感が湧かずにいる。そんな中、自分と同じ年の正社員の優秀さを目の前して落ち込んでみたり、金沢でこれまでに味わったことのない素晴らしいお菓子に出会ったりと、アンちゃんの学びは続きます。そんな、ヘコんだり浮き上がったりする彼女の日常に衝撃の出来事が…。
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『雨の中の涙のように』遠田潤子 (著)

雨の音を聞くと彼のことを思い出す。長身ですらりと手足が長く、儚さを帯びた美しい顔で人々を魅了する芸能人・堀尾葉介。彼と関わりを持った人々は、それと気づかぬうちに己の人生が思わぬ形に動きはじめる。そして葉介自身の苦しみにもまた変化が訪れ…。
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『ちびねこ亭の思い出ごはん チューリップ畑の猫と落花生みそ』高橋由太 (著)

公立中学校の国語の教師である櫻井登は、妻が急に亡くなった後、幼い娘・桃子を男手ひとつで育ててきた。二十八歳になった桃子は「結婚したい人がいる」と交際相手の平野真佐也をつれてきた。アルバイトをして金をためて店を持ちたいという真佐也。先行きの見えない二人の結婚に反対し追い返した後、二人は事故に遭って亡くなってしまう。登は桃子の職場の同僚から聞いたちびねこ亭へ、二人の遺骨を持って訪れる。
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『安楽探偵』小林 泰三 (著)

街で評判の探偵事務所には、一風変わった依頼が持ち込まれる。中年男性ファンに真似され続ける恐怖に震えるアイドル(「アイドルストーカー」)、人を消す能力を持つという社員の動向を知りたいOL(「消去法」)、何者かに太る薬を盛られていると訴える女性(「ダイエット」)。事務所から一歩も出ることなく事件の真相を暴く「安楽探偵」の推理とは。
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『やせる石鹸(下) 逆襲の章』歌川たいじ (著)

40キロもの減量に成功し、別人のような姿になり人生を謳歌しいているかのように見えた同級生のよき子は拒食症からの心不全で死んでしまう。巨デブ女子・たまみは太っているというだけで意味もなく傷つけられる世の中を変えることを決意。そんなたまみのもとに志を同じくした巨デブたちが次々と集まり始める。彼女たちが挑んだ戦いの行方は。
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『やせる石鹸(上) 初恋の章』歌川たいじ (著)

叔母が女将をする料理店で料理を運ぶ仕事をしているたまみ。巨デブである彼女は、幼い頃から指を指されたりからかわれたりしてきたことで、周囲の人との距離を取るように。ところがある日、店に来た客から食事に誘われ告白されたたまみだが、素直にその言葉を受け取ることができない。そんな中、たまみは中学生時代の同級生、よき子と遭遇。当時、同じく巨デブだったよき子はまるで別人のような姿になっていて…。
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『DRY』原田ひ香 (著) 光文社文庫

三十三歳の藍は離婚して生活が困窮し、祖母と母がいる実家へと引っ越すことに。金にうるさく見栄っ張りで身の回りもだらしない上にケンカばかりする祖母と母。そんな二人に挟まれた藍の話を聞き、助けてくれたのは隣に住む美代子。次第にい打ちとけていった二人だが、あるきっかけで藍は美代子の秘密を知る。
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ひと目でわかる!イラストブックレビュー 『ちびねこ亭の思い出ごはん からす猫とホットチョコレート』高橋由太 (著)

特異だったピアノが弾けなくなった中学生の一花は春休みに千葉県君津市で一人暮らしをしている祖母の家へ行くことに。玄関の戸を引くと、祖母が廊下に倒れていた。去年のお盆に祖母が話してくれた昔の話を一花は思い出していた(「からす猫とホットチョコレート」)。芸能事務所の会長、出水亨はかつて所属していた俳優・熊谷が立ちあげた劇団のお芝居を見ていた。観劇後、挨拶に来た熊谷へ、芝居のモチーフとなった「ちびねこ亭」と自分の関わりについて語り出す(「黒猫食堂と焼きおにぎり」)。
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『屑の結晶』まさきとしか (著)

三十三歳の小野宮楠生は二人の女性を殺害した容疑で逮捕された。「誰を殺そうと俺の自由だろ」と供述し、送検時には満面の笑みでピースサインを出す。彼の弁護をすることになった四十九歳の弁護士、宮原貴子は楠生との接見で違和感を覚える。態度や言動に一貫性がなく、つかみどころのない楠生の本心とは何なのか。
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『ちびねこ亭の思い出ごはん たび猫とあの日の唐揚げ』高橋由太 (著)

海沿いの白い貝殻を敷きつめた小道の先にあるちびねこ亭。死者と会うことができるこの店には様々な客がやってくる。恋人を亡くした男性、幼い息子と義母を亡くし、夫までもが危険な状態となってしまった女性。思い出ごはんを目にした彼らは大切な人に何を伝えるのか。