歴史・時代小説

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『結 妹背山婦女庭訓 波模様 』大島 真寿美 (著)

明和八年、近松半二が書いた「妹背山婦女丁庭訓」は大盛況だった。繁盛している酒屋の若旦那の平三郎は芝居好きが高じて義太夫節にも絵にも才を見出す。半二の弟子の徳蔵は家業があり、なかなか目が出ないものの浄瑠璃作家への道を諦められずにいる。そんな折、徳蔵に歌舞伎の脚本を書いてみないか、という誘いが入る。
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『子宝船 きたきた捕物帖(二)』宮部 みゆき (著)

正月二日の夜、枕の下に敷いて寝ると吉夢を見られるという宝船の絵。しかし、赤ん坊を亡くしてしまった家にあった宝船の絵から弁財天の姿が消えていたという。その頃、江戸深川の富勘長屋に住む岡っ引き見習の北一が利用していた弁当屋の一家三人が殺される事件が起こる。
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『実は、拙者は。』白蔵 盈太 (著)

深川の長屋に住む棒手振りの八五郎は実入りは少ないが気ままな一人暮らしをしている平凡で地味な男。ある夜、巷で噂となっている幽霊剣士「鳴かせの一柳斎」が人を斬る現場に出くわす。剣士の正体は八五郎が良く知る人物だった。
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『くわいの丸煮 木挽町芝居茶屋事件帖』篠 綾子 (著)

風が冷たさを増し、体が温まるものを人々が求める季節。行方不明の弟を探しにきたという女客と息子の二人連れがやってきます。鬼勘も絡み、人探しに協力することになった喜八たち。そこから次々と驚きの事実が明らかになり…。
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『黒牢城』米澤 穂信 (著)

日の出の勢いの織田信長に叛旗を翻した男、伊丹郷の有岡城城主、荒木摂津守村重。その村重を説得しようとやってきたのは良将、黒田官兵衛。村重は官兵衛の言葉を受け入れず、彼を捕らえ地下の土牢へつなぐ。城内で起こるいくつもの事件の真相を、村重は地下牢の官兵衛に問うのだが…。
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『よって件のごとし 三島屋変調百物語八之続』宮部 みゆき (著)

江戸は神田の三島屋は人を招き、いっぷう変わった百物語をしている。聞き手である富次郎は、従妹おちかがお産を控えていることもあり、しばらく百物語を休むことに。そんな富次郎のもとへとやってきた豊かそうな身なりをした老夫婦が語ったたのは、かつて村人たちを襲った「ひとでなし」という化け物の話だった。
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『共謀小説家』蛭田 亜紗子 (著)

男の世界であった明治時代の文壇。十七歳の少女、宮島冬子は小説家になることを夢見て文学者・尾形柳後雄のもとで女中として働きながら執筆に励んでいた。そんなある日、冬子は尾形から、作品を書き上げるために協力を求められるのだが…。
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『旅立ちの空 お江戸縁切り帖』泉 ゆたか (著)

江戸で縁切り状の代書をしている「縁切り屋」のお糸は、結婚の約束をした熊蔵とかつて付き合いのあった美和との間に熊助という息子がいたことを知り衝撃を受ける。今一度、自分の思いに目を向け、この縁にしっかりと決着をつけようと、美和と熊助の元へ向かった熊蔵に会いにいくお糸だが。
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『幾世の鈴 あきない世傳 金と銀 特別巻(下)』髙田 郁 (著)

昭和九年(一七七二年)、江戸で起こった「行人坂の大火」は多くのものを焼き尽くした。大坂天満に本店を持つ呉服商「五鈴屋」。江戸店を構えた店主の幸をはじめ、店に関わりのある人々を描いた物語。創業百年を迎えた五鈴屋は次の百年に向け歩き出す。
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『いわいごと』畠中 恵 (著)

神田町名主の跡取り息子、麻之助の元に、何と縁談が三つもやってきた。三人とも町名主の娘であり、うち一人は江戸でいちばんの美人。しかし、どの娘もなにやら事情を抱えているようで…。話がまとまらず周囲の人々が気を揉む中、ついに麻之助は祝言をあげることに。